廃校活用施設に緑の空間 山鹿市の「YAMAGA BASE」 樹木生産農家が20種類植栽
廃校を活用した山鹿市鹿央町の複合施設「YAMAGA BASE」の室内に、自然の樹木を生かした緑の空間が出現し、利用者の目を和ませている。 同施設は旧千田小を改修し、コワーキングスペースや宿泊所などを備える。菊池市の樹木生産農家、井上致伸さん(40)が11月に会議で訪れた際、かつて多目的ホールだった旧校舎1階の広々としたスペースに着目。室内で自然を楽しんでもらおうと、施設側に持ちかけて実現した。 植えたのは、高さ4・5メートルのヒメシャラや3メートルのモミの木をはじめ、低木のアセビ、アオキなど約20種類。井上さんらが3日間かけて、室内緑化に適した土に植栽した。植物の日光への強さと香りを意識した樹木構成になっている。 年明け後も当面は設置を続ける予定。井上さんは「植物に囲まれた空間を全身で感じてほしい」と話す。「YAMAGA BASE」では21、22日にクリスマスマルシェを開催。来場者に願い事を書いてもらい、モミの木に飾る企画も計画している。(本田清悟)