鹿児島県 にぎやかに「西郷生誕祭」 塩田知事ら迎えて開催
【東京】台東区上野公演の西郷隆盛像前でこのほど、「西郷隆盛生誕祭」がにぎやかに開催された。澄み切った青天の下、同生誕祭の発起人や関係者らが多数参加。式次第に沿って偉業を新たにするとともに、再会を誓い合っていた。 同生誕祭は、「西郷隆盛に学ぶ『敬天愛人フォーラム21』」(代表世話役・内弘志さん)が主催。「(公財)西郷南洲顕彰会=鹿児島市」「和泊西郷南洲顕彰会=沖永良部島」「西郷隆盛敬天愛人の会=東京」などが後援したもの。 勇壮な出羽三山の山伏による法螺貝(ほらがい)演奏で開幕。上野学園中高吹奏楽部による奏楽。出席者全員で「敬天愛人の教え」を唱和、内代表世話役は「西郷先生の教えをしっかりと受け継いでいく」としながら「祭文奏上」をした。「世界で愛される西郷さん」としてパキスタン出身の国際ジャーナリスト、H・Aムガールさんがあいさつ。日本人を妻に持つムガールさんは、妻・絵理子さんの祖父宅にあった西郷の書から「敬天愛人の素晴らしい精神を学んだ」という。故アントニオ猪木さんとも深い交流があり、猪木さんの海外での闘いもサポートしている。
全員で玉串奉奠(ほうてん)の後、来賓を代表して塩田康一県知事があいさつ。「農を柱とした西郷公の教えを守り、県政の発展に務めたい」と語った。ほか、三州倶楽部の吉國浩二会長、関東鹿児島県人会連合会の坂元隆也会長もあいさつした。西郷家直系四代目・西郷吉太郎さんも参列していた。 その後、詩吟や舞、バイオリン演奏、奄美島踊りなどが披露された。知事も参加しての「鹿児島おはら」も奉納。休日とあって、観光客の視線も浴びた参加者たちは踊りながら、笑顔を交わしていた。