前節MVPの石川祐希、ワンプレーのみの出場に留まるも“予防的措置”とクラブ公表。ペルージャは開幕3連勝で序盤好スタート!
現地時間10月12日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2024-25シーズン前半第3節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するシル スーザ ヴィム・ペルージャが、ヴァルサグループ・モデナとアウェーで対戦。セットカウント3-0(25-23、25-19、25-21)のストレート勝利で開幕からの連勝を「3」に伸ばした。 【厳選ショット】パリ五輪バレー男子準々決勝、日本が世界2位のイタリアを追い詰めるも… ペルージャはアウトサイドヒッター(OH)石川をベンチに留めて、新加入の若手二コラ・チャンチョッタを先発起用。他のメンバーは開幕戦から変えず、司令塔が主将のイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、ミドルブロッカー(MB)は同国代表ロベルト・ルッソとアルゼンチン代表アグスティン・ロセル、オポジット(OP)チュニジア代表ワシム・ベンタラ、ポーランド代表OHカミル・セメニウクを開始からコートへ送り出した。 一方、モデナは古豪チヴィタノーヴァから移籍したセッターのアルゼンチン代表ルチアーノ・デセッコとイタリア代表MBシモーネ・アンザーニのベテラン2選手、クラブ生え抜きのMBジョヴァンニ・サングイネッティとOHトンマーゾ・リナルディのイタリア勢、得点力が光る新加入のオーストリア代表OPポール・ブケガー、OHもう1枚は、故障で調整中のベラルーシ代表ヴラド・ダヴィスキバに代え、キューバ代表OHミゲル・ホセ・グティエレスを起用してこの一戦に臨んだ。 第1セット、終始リードを許したペルージャだったが、終盤にルッソのエースで20‐21と逆転。途中出場で公式戦4試合ぶりにコートインしたウクライナ代表OHオレフ・プロツニスキーがサーブで相手守備を崩したところで、セメニウクがレフトから強打を叩き込み試合を先行した。 第2セットはトップリーグデビューのチャンチョッタのエースで優位に立つと相手OPの3連続ミスなどで大きくリードを広げる。迎えたセットポイントでOPベンタラに替えてバックレフトに石川を投入。相手がすぐさまサイドアウトを奪ったため、1プレーのみの起用となりボールに触れることなくコートを降りる。続くプレーでモデナはブケガーが悪球を叩くもアウト。効果的なサーブとブロック5本を繰り出したペルージャがセットを連取した。 第3セットは1セット目を再現する展開。前半に3点のビハインドを負ったペルージャはルッソのエースで相手の背中を捉える。ジャンネッリのサーブから自身4本目のブロックを決めたベンタラが、終盤に2連続でエースを奪取。そのまま疾走したペルージャが完封勝利で開幕から3連勝を飾った。 石川は、公式戦初戦のスーペルコッパ準決勝で第1セット途中からコートに立ち、翌日の決勝では先発フル出場。優勝に大きく貢献してMVPを獲得した。そのままリーグ戦でも開幕から2戦に先発フル出場。第2節ではまたもMVPを受賞するなど、新しい環境の下、ここまでの出場4試合すべてで勝利に絡む活躍を見せていた。 クラブは公式HPを通じて、1プレーのみの出場に留めた理由を軽度のコンディション不良に対処する“予防的措置”と公表。試合前にはアタックのウォームアップにも参加しており、心配はなさそうだ。OHトリオの1人で左足の筋肉負傷により離脱していたオレフ・プロツニスキーがおよそ3週間ぶりに途中出場で実戦復帰、右肘術後のMBセバスティアン・ソレ(アルゼンチン)もリベロ登録でベンチ入りしてフルメンバーが揃いつつある今、すでに結果をもたらしている石川を欠くことを避けたいチームの胸の内が窺える。 ペルージャの次戦は、2試合ぶりのホーム開催。日本時間10月21日午前1時開始予定の第4節で、大阪ブルテオンからレンタル移籍したOH垂水優芽の所属先チステルナ・バレーと対戦する。 構成●THE DIGEST編集部
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