「大きさも甘さも抜群の出来」、秋芳梨の出荷始まる
美祢市特産の秋の味覚、秋芳梨の初荷出発式が22日、秋芳町別府の秋芳梨生産販売協同組合選果場で行われた。今年は春先から気温が高く雨が少なかったことなどから、例年よりも大玉で糖度が高く仕上がっている。 水はけが良いカルスト台地を活用して栽培している秋芳梨は甘味と酸味のバランスが良く、みずみずしくてシャリシャリとした食感が特徴の二十世紀梨。 今回の平均糖度は11・36度、平均果汁397・6㌘。出荷量は、高齢化に伴う生産梨農家の減少やカメムシの被害などで、昨年より50㌧ほど少ない約280㌧を見込んでいる。 出発式には組合員、スタッフなど約170人が出席。同組合の戎隆明組合長が「ミネラルが豊富で、大きさも甘さも抜群のナシが出来上がった。一人でも多くの消費者に食べてもらいたい」とあいさつ。テープカットの後、生産者が丹精込めて栽培した秋芳梨を積み込んだ2台のトラックが県内に向けて出発した。 出荷期間は9月16日までで、宇部、徳山、山口、岩国の各市場と東京に届ける。秋芳梨の中で特に果実の外観や形を厳選した商品「赤秀」はやまぐちブランドとして認定されている。