福岡U-15から兄の背中を追って新鋭へ進学し、初優勝。福岡大若葉MF森部絢主将「『やってやったぞ』という感じです」
[6.2 インターハイ福岡県予選決勝 東海大福岡高 0-1 福岡大若葉高 小郡市陸上競技場] 【写真】「マジで美人」「可愛すぎてカード出る」現地観戦した女子アナに称賛集まる 兄の背中を追って、4期生として福岡大若葉高へ進学。MF森部絢主将(3年=アビスパ福岡U-15出身)は2学年上の世代で主将を務めた兄、MF森部圭汰(現福岡大)と同じくキャプテンマークを巻き、全国大会初出場を果たした。 10番も担う森部は、福大若葉の大黒柱だ。トップ下の位置で攻撃の中心に。この日は「相手の蹴り合いに付き合ったら自分たちの体力も減るんで。相手が蹴ってくるっていうのは分かっていたんで、下で繋ごうってチームで統一していました」。正確なボールタッチでポゼッションに関与。前半14分には、MF喜連川凌久(3年)へ1タッチのリターンパスを通して中盤を攻略し、先制点に結びつけた。 後半はチームが守りに重きを置いたこともあり、特長を出し切れたとは言い難い。「自分の長所は両足でサイドチェンジだったり、シュートだったりを打ってるんで、ゴールに関わるプレーをもっと増やしたら良かったと思っています」。それでも、ボランチのMF奥井星宇(2年)やDFラインをサポートしながら攻撃に出るなど運動量を増加。競り合いでも身体を張って1-0で試合を終え、優勝旗を手にした。 「今年のチームはもう上下関係があんまりなくて、1つのことに対して全員で取り組むことができるチームなんで、結束力っていうのは強いチームだと思います」という仲間たちと初の福岡制覇。「まだあまり実感がないです。支えてくれたスタッフだったり、チーム全員の力だと思っています。かなり嬉しいですね」と微笑んだ。 強豪・アビスパ福岡U-15から、2019年に創部したばかりの新鋭・福大若葉へ進学。「兄が若葉高校で、兄の代は2期生だったんで。その代がしっかり主となってこれから強くしていこうという、歴史も何もないところに行った。兄の存在はやっぱり大きいと思います」と説明する。 兄や他の先輩たちが土台を築いてくれたチームで努力。1年時から主軸を担い、最終学年で福岡制覇を果たした。自分の進路選択が間違っていなかったことを証明。「進路選択はやっぱり結果で返さないといけないんで。自分の代でタイトルを取れたことは嬉しく思っています。(兄には)『やってやったぞ』という感じです」。チームにとって初の全国大会では中心選手として結果を残す。 「全国大会では、自分のゴールに係わるプレーだったり、ゴールを奪う力だったりを。県大会ではできなかったところをしっかり全国大会で存分に発揮したいと思ってます」と力を込めた。目標は初出場初優勝。歴史を変えたチームのリーダーは、満足せずに夏へ向かい、福大若葉の名をより全国に広める。