火星衛星探査、26年度に延期 政府、31年度に帰還見込み
政府の宇宙政策委員会は5日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が火星の衛星フォボスに無人探査機を着陸させ、世界初の岩石試料持ち帰りを目指す「MMX」計画について、探査機打ち上げを2024年から26年度に延期する方針を示した。31年度に地球帰還を見込む。打ち上げには国産新型のH3ロケットを使うため、今年3月の1号機失敗が影響した。 この日提示した宇宙基本計画工程表の改定案では、H3ロケット2号機以降で搭載予定だった地球観測衛星や国際宇宙ステーションへ物資を運ぶ新型無人補給機などの打ち上げ計画も、それぞれ1年程度遅れることになった。