【動物福祉】動物園にライオンがいない⁉ 動物と人間が“共生“する考え方とは『every.特集』
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日本で唯一、家族で暮らすアフリカゾウや、国内で初めて人工哺育に成功したホッキョクグマなど147種、634の動物が生活する愛媛県の「とべ動物園」。こちらの動物園では、ある考え方を重視していると宮内園長は言う。 宮内園長 「動物側に軸を置いた考え方ですね、動物福祉」 “動物福祉”とは、動物園や畜産の現場などで、動物たちが心身ともに健康に過ごせるよう、配慮すること。アニマルウェルフェアとも呼ばれ、世界的に注目されている。 自然に近い状態で暮らせるよう“柵がない”広々とした空間づくりなど、工夫をしていかなければ動物園の未来はないと宮内園長は感じている。 120年の歴史を持つ京都市動物園では、こんな思い切った決断を… 「京都市動物園ではもうライオンは飼育しないという方針に転換しています」 動物園の人気者、ライオンの飼育を4年前からやめたという。本来は群れで暮らすライオン。広さを確保できないなど、望ましい環境を作るのが難しいという理由。 さらに、ふれあいルームも動物のストレスを減らすために廃止へ。代わりに始めたのが…参加者が、動物の生態を体験から学ぶプログラム。この日はテンジクネズミの生態に合わせた部屋をつくる。直接触らなくても、動物の暮らしについて考えるきっかけに。 動物福祉の考えは、畜産の現場にも広がっている。26歳の長岡慶さんが管理している豚は、養豚場の小屋ではなく、のどかな田園風景の中で“放牧”されていた。耕作放棄地を利用した豚の“放牧”によってもたらされた“意外な変化”とは? ※詳しくは動画をご覧ください。(2024年2月14日放送「news every.」より)