センバツ高校野球 開会式 木更津総合、堂々と 行進映像「主将、実感湧いてきた」 /千葉
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)が19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。新型コロナウイルス感染対策のため、開会式は大会初日に試合がある6校のみが参加した。木更津総合など他の26校は事前に撮影した行進の映像がスクリーンに流された。【長沼辰哉】 木更津総合が行進の映像を撮影したのは9日。木更津市内の練習グラウンドで五島卓道監督が18人の登録選手を発表した後、収録が始まった。選抜旗を持った中西祐樹主将(3年)ら19人は、グラウンドのスピーカーから流れる行進曲に合わせて、足並みをそろえ行進した。 先頭で校名の書かれたプラカードを持った鶴見龍辰さん(同)は「選ばれた人しかできない良い経験をさせてもらった」と笑顔。今大会は記録員としてベンチに入る。自分の特徴という「高めの通る声」を生かし、記録を取りながら気付いた相手チームの特徴やくせをチームメートに伝えるつもりだ。 栃木県上三川町出身。木更津総合の野球に一目ぼれして入学を決意した。センバツではメンバーに入れなかったが、「この悔しい思いを胸に夏を目指したい」。初戦を前に、「甲子園は小さい頃からの憧れだった。今からわくわくしている」と期待に胸を膨らませている。 開会式のあった19日、木更津総合ナインは大阪市内で練習した。中西主将は電話取材に「練習後にユーチューブで開会式の動画を見て、実感が湧いてきた。初戦までの少ない練習で調子を上げていきたい」と意気込んだ。五島監督は「本当は選手にスタンドで試合を見せてあげたかった。チームは疲れもとれて、良い感じできている」と話した。 木更津総合は大会第3日の第1試合(21日午前9時開始予定)で、山梨学院(山梨)と対戦する。