【プレミア12】「日本の4番」森下翔太「早くやりたいな」野球少年のようにワクワク感MAX
侍ジャパン森下翔太外野手(24)が12日、世界一奪取を誓った。「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」がきょう13日、オーストラリア戦(バンテリンドーム)で開幕。4番最有力候補の若虎は前日の公式練習で快音を連発し、「世界一になりたい」と熱く宣言した。プレーボールは午後7時。「MORISHITA」の名を世界にとどろかせる。 【一覧】侍ジャパン予想スタメン/オーストラリア戦 ◇ ◇ ◇ 森下は野球少年にかえったように、ワクワク感にあふれていた。「重圧? ないですね」。オーストラリアとの開幕戦を翌日に控えたバンテリンドームでの公式練習。インタビューを受けると、待ち切れない思いがほとばしった。 「早くやりたいなという思いが強い。日本代表のユニホームを着て、多くの人に注目してもらっている中でプレーできるというところで、楽しみです」 10日に行われたチェコとの強化試合では初めて4番で出場。第1打席で左翼へ先制2ランを放ち、井端監督の信頼をさらに深めた。本大会の開幕戦も4番の最有力候補に挙げられるが、大役に動じることはなかった。 「日本の4番なので。しっかり自覚、責任を持ってプレーしたいですけど、打順は打順、背番号は背番号みたいに、深い意味を持ってプレーしていません。変わらずやりたいと思います」 この日のフリー打撃でも快音を連発。心身充実で、ジャパンの主軸を担う準備はできている。オーストラリアはプロ1年目の昨年、日本代表に選ばれたアジアプロ野球チャンピオンシップでも対戦。当時は10-0で大勝したが慢心はない。 先発ソープは、メジャーで24試合に登板した21年に大谷翔平(当時エンゼルス)を2打席無安打に打ち取ったこともある左腕。森下は朝から相手投手陣の映像を入念にチェックし、球種やフォームを頭に入れた。「本当に油断はできない相手だと思う。必死にやるしかないかなと思います」と引き締めて臨む。 前日11日は源田が音頭を取ったチーム全員での決起集会に参加。先月末の宮崎キャンプから半月以上、世界一を目標に白球を追い、結束は高まった。 「初戦がすごく大事だと思うので。必ず勝って、いい勢いに乗ってファイナルラウンドに行って。世界一になりたいと思います」 侍ジャパン打線を引っ張り必ずチームに貢献する。まずは何としても初戦を取る。森下の世界一への挑戦が始まる。【波部俊之介】