ルクレール、念願の母国モナコ勝利から切り替えカナダGPへ。ライバルからの優勝候補指摘には慎重姿勢
ジル・ビルヌーブ・サーキットで行なわれるF1カナダGPは、フェラーリ勢が強さを発揮すると見られている。しかしシャルル・ルクレールはあくまでも慎重な姿勢を崩していない。 【ギャラリー】2026年の新規則F1マシンが明らかに! 現行規則との相違点を様々なアングルからチェック! ルクレールは前戦モナコGPで、念願の母国戦勝利を達成。勢いをつけてカナダGPに乗り込んでいる。そして、今シーズンも独走するかと思われたレッドブルに縁石まで攻め込んだ際の弱点が露呈してきたことで、優勝争いはさらにタイトなモノとなっている。 なおジル・ビルヌーブ・サーキットも縁石まで攻め込む必要のあるコーナーが点在しているため、レッドブルにとってはまた厳しいレースウィークになるのではないかとも見られている。 ライバルであるマクラーレンのランド・ノリスはカナダGPに向けてはフェラーリが優勝候補になってくるだろうとも語っていた。ただルクレールとしては断言はできないと慎重姿勢を見せた。 「例えばヘルムート(マルコ/レッドブルのアドバイザー)がある週にそういうことを言うけど、優勝候補だと言われて週末を迎えたいものじゃない。だから今週末は100%優勝候補だなんて言われたくない。それは彼らも同じだろう」 「コースに出てみれば、実際の構図は違うかもしれない。モントリオールのコース特性を含めて、3チームがとても接近しているんだ。フェラーリがどこに付けているかを判断するのは難しいよ」 なおそんな中でもルクレールは、レッドブルについては縁石の扱いから苦戦の傾向は続くと見ているようだ。 「今回のレースを含めて、3戦連続で縁石と(路面の)バンプが大きくなっていた。ここではバンプはそんなに重大なものではないけど、縁石は結構大事になってくる」 「だから、今回のレースは同じような傾向が見られると思う。(次戦)バルセロナからは、レッドブルは立ち直って来ると思う。そうならないことを祈ってるけどね!」 またルクレールは母国モナコでようやく勝利を手にできたことについては、既に切り替えておりカナダGPには是々非々の精神で臨んでいると語る。 「今、僕はここでのコトしか考えていない。モナコでのことは全て忘れているんだ」 「チームとして良い状況があるけれど、それはモナコで勝ったからじゃない。僕らはこの7~8ヵ月前から上手くやってたんだ。期待する結果を持ち帰るためのプロセスに完全に集中していて、目先の結果にはあまり集中していない」 「上手くやれているし、そのアプローチも普遍だ。とにかく最適化をして、ベストな方法で自分のコントロールできる全てのことをやろうとしている」 そしてルクレールはエミリア・ロマーニャGPから新しくレースエンジニアに就任したブライアン・ボッツィとは「非常に上手くいっている」と話しており、今後は微調整して互いに新しい状況へ適応すると語った。 「上手くいっているよ。ブライアンとは以前は別の立場ではあったけど、長く仕事をしているからね」 「僕らはとてもいい関係を築いている。でも常に物事を微調整して、新しいコンディションに適応していかなくちゃいけない。今週末は雨で、ブライアンもこのポジションとしては初めてだろうし、常に改善できる場所はある」 「でも彼はこの新しいポジションでどれだけ上手く、素早く適応したかにとても感銘を受けているし、素晴らしい仕事ぶりも凄いと思っているんだ」
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