壁に穴をあけたくない!くっつかない!100 円フックのお悩みをズバッと解決
今や家庭になくてはならないもの、といわれるほど浸透した100円フック。でも、突然フックが落ちてきたり、取り付けたいのにつけられなかったりと、100円フックにまつわる疑問や不満は意外とあるものです。そんな100円フックの「あるある悩み」を、整理収納アドバイザー磐梨さんが解決してくれました! 【画像で確認】壁に穴をあけずに取り付けられる100円フックとは? ▶教えてくれたのは… 磐梨裕子さん インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー。ものの置き方や飾り方、家具配置のプロとして日本テレビ系『Z I P!』などに出演。Instagramは @yukoiwanashi ■100円フックあるある悩みベスト5 ■Q1:フックをつけようと、壁にネジを刺したら壁がグズグズになりました A:壁の素材が石こうボードの場合ネジは刺さりません 100円フックについてくるネジは短いものが多く、石こうボードの奥まで届かない可能性大。だからドリルで穴をあけたあとのようにグズグズになるんです。石こうボードには専用のピンフックを使いましょう。 一般的な石こうボードの厚みは12.5mm。ネジが石こうボードより短い場合や、ネジが石こうボードの奥まで届いても、そこに柱がなくて空洞の場合、ネジはしっかり固定できません。 ■Q2:わが家は賃貸なので壁に穴をあけるのはNG。でもフックをつけたいです A:挟んだり引っ掛けたりするタイプのフックを選んで 柱やなげしに挟むタイプ(「かもいフック」などの名称で販売)や、ドア上部に掛けるタイプが充実しています。壁に穴をあけるタイプ以外のフックがどこかにつけられないか、家の中を見渡してみましょう。 ドアの厚みにぴったり合うフックを選ぶと使い勝手よし。洋服の一時掛けなどにも便利。 フックの向きを変えれば縦にも横にもつけられる2wayフックが便利。取り付け場所の形によっては加重に弱いものもあるので、取り付け前に強度を充分確認しましょう。 2wayフックは薄いドア枠にも固定でき、洗濯ピンチハンガーも掛けられる。 ■Q3:持ち家のわが家ですが、壁紙にネジの大きな穴をあけてしまいました。隠す方法はありますか? A:ティッシュを詰めると目立たなくなります 壁紙が白ならば……ですが、ティッシュをちぎって詰めるのが意外にも◎。手軽な対処法です。 【Before】 穴が小さすぎるとティッシュが詰めづらいので、3mmほどの穴に効果的な方法。 ティッシュを少しちぎり、つまようじの先で穴に押し込み、すき間がなくなるように埋める。仕上げに指でぽんぽん押して平らにする。 【After】 まじまじと見たら少し分かるものの、Beforeの穴の状態と比べたら、格段に目立たない! ■Q4:鏡に吸盤フックの跡が残り取れなくなりました… A:メラミンスポンジでこすってみて 中性洗剤+キッチンペーパーで拭いても取れないなら、メラミンスポンジでフック跡を軽くこすってみましょう。ガラスもタイルも同じ方法で。 ただし、曇り止めつきミラーにメラスポはNGなので要注意。 ■Q5:うちのレンジフードにはマグネットがつきません。何かいい方法はありませんか? A:補助板や強力粘着テープを使って取り付けてみては? キッチンのステンレスは非磁性のものが多いです。マグネット補助板に両面テープを貼って補強し、レンジフードに貼りつけるのがおすすめです。 100円ショップの粘着シートつきマグネット補助板は強度が弱めなので、補助板に超強力両面テープなど、強度を高めるテープを貼って。これなら調理道具を複数つるしても落ちません。 洗えば繰り返し使えるゲルタイプの粘着テープが便利! * * * フックを購入する前に、耐荷重と掛けるものの重さを確認し、面の素材とフックの相性をみておくことも大切です。コツをおさえて、上手に100円フックを使いこなしましょう! 撮影/林ひろし 取材・文/宇野津暢子