【光る君へ 大河絵(光る君絵)】第46話 まひろの心を救った再会が赤く染まった…悲劇過ぎる合戦の海辺
女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は8日、第47話が放送される。前回はファン、視聴者から「大石先生…鬼脚本です」などと大きな反響を呼んだ「刀伊の入寇」。最後の最後に衝撃の結末が待っていた――。 【写真あり】「光る君へ」最終回ラス前“倫子最恐発言”次回予告にネット戦慄「誰に向けて?」私が気づいていないとでも <※以下、ネタバレ有> 先週の第46話は「刀伊の入寇」。寛仁3年(1019年)、まひろ(吉高由里子)は藤原道長(柄本佑)に別れを告げ、念願の旅へ。大宰府に着くと、周明(松下洸平)双寿丸(伊藤健太郎)藤原隆家(竜星涼)に再会し…という展開だった。 周明だけでなく、ひげ面の貫禄がました隆家の歓迎を受けたまひろ。そこには木の棒を長槍や剣に代え元気に稽古をする双寿丸の姿もあり、懐かしの面々を前に心に刺激を受ける日々を送った。 その後、まひろは、さわ(野村麻純)の辞世の歌にあった地・松浦(現在の佐賀県と長崎県北部)に向かうことに。周明は船を勧め、船越の港(現在の福岡県糸島市)まで送る。しかし、3月末に壱岐が異国の海賊に襲われる。「刀伊の入寇」。総指揮官の隆家、平為賢(神尾佑)や双寿丸が博多警固所に入った。敵は対馬、壱岐、能古島と次第に博多に近づく。船団を見た隆家たちは出陣。崖の上から鏑矢を放ち、双寿丸も槍で奮戦。敵を追い払った。 だが、これで終わらなかった。 「もう私には何もないもの。これ以上、あの人の役に立つことは何もないし、都には私の居場所もないの。今は、何かを書く気力も湧かない。私はもう終わってしまったの。終わってしまったのに、それが認められないの」 お互いの思いを語り合った夜明け。まひろと周明は港に向かって海岸を歩く。周明は「松浦に行って、思いを果たしたら、必ず大宰府に戻ってきてくれ。その時に、話したいことがある」――。そこへ村人の悲鳴。敵が襲来した。双寿丸が駆けつけ「逃げろ!」。周明はまひろの手を引き、走る。まひろがつまずく。周明が手を差し伸べ、引き上げると、敵の矢が周明を襲った。心臓に突き刺さり、周明は仰向けに倒れ込んだ――。 今大河初の合戦シーンの結末は悲劇だった。雅な世界から遠く離れた西の地で…。「光る君へ」最初で最後の一枚を石井さんが描いた。 残り2回。第47話は「哀しくとも」。 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)、「どうする家康」(2023年)に続き3年目。