阪神・中野 来季は打撃ロケットスタートだ ノーモア低打率!今季スコアボードに2割3分台「嫌でも目に入る」
開幕直後のロケットスタートが復調の鍵を握る。阪神・中野拓夢内野手(28)が22日、大阪市内で開催されたトークショー「Fan Fun Talk」に参加し、来季は勝負の夏場までに打率3割維持を果たすことを誓った。 「最初のうちに貯金をしておかないといけない。後半までに3割近い数字は残したい」。打率を求められる立場であることの自覚をにじませ、理想のシーズンプランを思い描いた。 打数を重ねれば重ねるほど打率の変化は少なくなる。今季は自己ワーストの打率・232。7月に入っても状態は上向かず、打席に入る前の球場のスコアボードには2割3分台の数字が浮かび続けた。「嫌でも目に入るので。改めて見るとなんだこの数字って」。本来の打撃フォームを取り戻せずに苦心し続けていた中、見えてしまうふがいない結果も悪影響を及ぼした。 打率・285で最多安打を獲得した昨季は5月から6月にかけて3割台を維持し、7月でも2割9分台を推移。「調子が落ちるときが短かった」と好不調の波を抑えたことで好成績を残した。秋季練習で和田1、2軍打撃巡回コーディネーターの助言で取り入れたグリップを下げる構えを現在も継続。「感覚的にもいい。それを体に慣らしていく」とアッパー気味になっていたスイングの矯正に励んでいる。 トークショーでは現役ドラフトで巨人から加入する畠とゲーム仲間であることを明かすなどして会場のファンを盛り上げた。「やり返したいなという気持ちを持っています」と背番号51。持ち味を取り戻し、開幕から好調の波に乗る。 ◆中野の24年シーズン月間打率 中野の今季打率は・232(547打数127安打)。月間打率を見ていくと、3・4月=打率・274(95打数26安打)、5月=打率・237(93打数22安打)、6月=打率・226(93打数21安打)、7月=打率・238(84打数20安打)、8月=打率・154(91打数14安打)、9・10月=・264(91打数24安打)。7月10日・ヤクルト戦で・250を切り、8月下旬から・230前後を推移した。