【美味しんぼ】「いいかい学生さん、トンカツをな…」→トンカツをいつでも食べられる経済力って実際どのくらい? 必要な年収について検証
グルメ漫画『美味しんぼ』11巻に収録されている「トンカツ慕情」をご存じでしょうか。 その中には、「いいかい学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ」というセリフがあります。トンカツは安いものから高いものまで幅広いものの、実際にトンカツをいつでも好きなときに食べられる経済力とはどのくらいなのでしょうか。本記事で検証します。
「トンカツ慕情」のセリフをおさらい
人気漫画『美味しんぼ』11巻に収録されている「トンカツ慕情」では、「いいかい学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ」というセリフが登場します。実際に漫画を読んだことがなくても、その部分だけは聞いたことがある人もいるでしょう。 一口にトンカツといっても、チェーン店の安いものから高級店まで幅広く、一概に1食○○円とはいえません。 美味しんぼでは夫婦で営む気軽なお店という雰囲気だったため、今回はリーズナブルなチェーン店のかつ定食で検証します。トンカツ専門店かつやの「ロースカツ定食」は792円(税込)です。大手チェーン店なら、かつ定食を食べても1000円でおつりがくるケースが多いでしょう。
トンカツをいつでも食べられるのは年収いくら?
総務省が公表する「家計調査 家計収支編(2022年)」によると、単身世帯の食費平均は1ヶ月あたり3万9069円です。1ヶ月を30日とすると、1日あたりの食費は約1302円となります。 つまり、1食分の平均は434円です。3食のうち1食をかつやの「ロースカツ定食」にすると仮定すると、1日の食費は434円×2+792円=1660円、1ヶ月(30日間)の食費は4万9800円となります。単身世帯の食費平均は月額3万9069円なので、チェーン店のかつ定食を毎日食べると平均よりも食費が1万円ほど高くなること分かりました。 食費の適正割合は、一般的に手取りの15~20%といわれています。仮に20%とすると、4万9800円の食費を捻出するためには1ヶ月手取り24万9000円が必要です。手取りは額面の約8割とされるので、額面では24万9000円÷0.8=31万1250円です。よって、おおよその年収は手取りで298万8000円、額面373万5000円となります。