ホンダ発スタートアップ、視覚障害者の歩行助けるナビデバイス「あしらせ」の新モデル発売
ホンダは9月30日、同社発のスタートアップ、アシラセ(千野歩代表、東京都港区)が視覚障害者の歩行を支援するナビゲーションデバイス「あしらせ」の新モデルを10月1日から発売したと発表した。先行販売で得た意見を反映し、デザインや重さ、位置測定精度などを改良した。ホンダの新規事業創出プログラム「イグニッション」では昨年から一般公募を始め、今は3件の社外プロジェクトを支援している。 「あしらせ」は靴に取り付けるデバイスとスマートフォンのアプリを組み合わせ、目的地までのルートを足元からの振動で案内することで視覚障害者の外出を支援する。新モデルは振動部分の素材の見直しや15%の軽量化で歩行時の違和感を減らした。位置や方位は磁気と慣性計測装置(IMU)などを組み合わせ、視覚障害者が歩きやすいルートを選ぶ機能もつけた。