岩手大学、2025年に獣医学部 東北の国立大では初
岩手大学は30日までに、2025年4月に獣医学部を新設する方針を発表した。誕生すれば東北地方の国立大で初。全国の国立大では北海道大、山口大、鹿児島大に次ぐ4大学目で、13年ぶりの設置となる。牛や豚など産業動物の診療や、家畜衛生を担う獣医師の養成体制をこれまで以上に強化する。 現行の農学部共同獣医学科を格上げし、獣医学部共同獣医学科とする。意思決定やカリキュラム編成を従来より早められる利点がある。入学定員は現行と同じ30人。 現在文部科学省と協議を進めており、来年8、9月に設置の可否が判明するとの見通し。 獣医師を巡っては、犬や猫など小動物を診る「ペット医」に比べ、家畜を診療する産業動物獣医師、家畜衛生を担う公務員獣医師が少ない状況にある。こうした課題にも対応する。
日本農業新聞