西武・武内夏暉が新人王、球団左腕31年ぶり 10勝&規定投球回到達、昨秋ドラフト3球団競合【NPBアワード】
◆NPBアワーズ2024 supported by リポビタン D(26日、東京都内) 西武の武内夏暉投手(23)=北九州市出身=がパ・リーグの最優秀新人賞(新人王)に選出された。西武では2022年の水上由伸投手以来2年ぶり。球団の左腕では、1993年の杉山賢人投手以来31年ぶり。 ■満票阻んだ2選手は?【投票結果】 武内は「今年の目標だった新人王を獲得することができて光栄。開幕からローテーションに入ることができて、結果的に2桁勝利と規定投球回を達成できたことは非常にうれしい。今年1年間、体調不良などもあり1年間(ローテーションを)回ることができなかったので、来季は1年間ローテーションを守って今年以上の成績を目指していく」とうなずいた。 歴史的な不振に陥りチームが最下位に沈む中で、武内の躍進は大きな光となった。国学院大からドラフト1位で入団すると、開幕ローテーション入り。球団の新人では2007年の岸(現楽天)以来で、左腕では初の2桁勝利をマーク。シーズン規定投球回もクリアして、防御率は2.17を記録する奮迅ぶり。ドラフト会議で3球団が競合した実力をいかんなく発揮した。 福岡・八幡南高時代は甲子園への出場経験はない。エースでもなかった左腕だが、地元で豊かな素質を磨きながら着実に力を付けて、進学した国学院大で飛躍。プロでも勢いはとどまることなく、栄えある名誉を手にした。
西日本新聞社