風間俊介「セリフ量の問題じゃない」主演舞台で「チームワークがほころんだ瞬間に“たいへんなことになるな”と感じた」理由
今年5月に発表された「役者のドラマ出演ランキング」(ニホンモニター)で6位にランクインしたとおり、いまやテレビドラマに欠かせない存在である俳優の風間俊介さん。好青年から良心のない殺人鬼まで、自由自在に“人間”を演じ視聴者にそのつど印象的な余韻を残してくれる風間さんの、THE CHANGEとは。【第3回/全5回】 ■【画像】かわいい!風間俊介さんが砂時計と戯れるお茶目ショット■ 11月30日からの大阪・松下IMPホールでの公演を皮切りに、栃木、福岡、そして12月18日から12月28日まで新国立劇場小劇場での公演が予定されている、風間俊介さん(41)にとって約3年ぶりの単独主演となる舞台『モンスター』。 風間さんは公式サイトに、「台本を読んだときに、その魅力と難易度の高さに衝撃を受けました」とのコメントを寄せているが、改めて台本を読んだときに「(登場人物たちと)会話が成り立っていないと思った」と率直に明かす。 風間さんが演じるのは、華やかな職場から逃れるように教師となった男・トム。相対するのは、松岡広大さん(27)。母親を自死で失くして祖母と暮らすも、複雑な家庭環境からか不規則な言動を繰り返し、周囲にひりつくような緊張感を与える14歳の少年・ダリル役を担う。このトムとダリルがふたり、教室で会話をしている場面からはじまるのだが「これは、会話じゃない」と風間さんは思ったそうだ。 「台本を読み進めていったときに、あまりにも会話が成り立っていないので“ステージ上でずっとディスコミュニケーションが繰り広げられるんだろうな”と思いました。これは役者がのたうち回るな……と。それと同時に、なんて革新的な舞台なんだろうと思いました。ステージ上ではディスコミュニケーションを続けるからこそ、稽古場で僕たちは信じられないくらいのコミュニケーションを取らなければならないな、と思っています。チームワークがほころんだ瞬間に、たいへんなことになるな、と感じたので」