何種類くらいの野鳥を探せる? 都内有数のサンクチュアリ「昭和記念公園」で野鳥観察
実際に行ってみて何種類観られるのか?
初級者の筆者が行ってみて探鳥をした結果、ジョウビタキ、エナガ、コゲラ、メジロ、ヤマガラ、ハシブトガラス、キジバト、カルガモ、オナガガモ、マガモ、ヒドリガモ、カイツブリの姿を確認でき、ガビチョウやムクドリの声を聞くことができました。 初級者が数時間でこれだけ見られるので、何回か通う内に観察できる種類が増えていくはずです。 いつも似た鳥を見ていると、次は違う鳥が見たくなってきます。特に昭和記念公園には多くの種類の鳥がいるのでなおさらです。そこで筆者がオススメしたい鳥をピックアップしておきます。
幸せの青い鳥とも言われる【ルリビタキ】
日本で見られる青い鳥の中でも人気の高いオオルリ、コルリ、ルリビタキのヒタキ科の三種の中でも、幸せの青い鳥といって想像する鳥に一番近いと思われるルリビタキ。 この美しい青はオスだけの色、しかも2年目の成鳥になってから現れる色です。それまで若いオスはメスと似た色をしていて見分けがつきにくいです。気温により移動するため年によって違いますが、およそ11月~3月あたりまで見られます。 ルリビタキのメスはオリーブ色でお腹は白です。体の側面に少しだけ黄色い羽が入ります。
猿の顔のように赤い【ベニマシコ】
赤色がなんともキュートなオスのベニマシコ、漢字では紅猿子と書き、猿のように顔が赤いことからこの名前が付いたようです。オスは赤くて一見してベニマシコとわかりますが、メスは胡桃色をしているので初級者である筆者には見分けが難しいです。
顔の柄が印象的な【トモエガモ】
冬に見られるトモエガモは全長40cmほどで、オスの顔の模様が巴形に見えることからこの名前がつきました。昭和記念公園でもあまり見られないのですが、珍しいのでご紹介しておきます。 メスは初級者にとっては他のカモと判別が難しいのですが、くちばしの横に白い班が付いていたらトモエガモのメスだそうです。
ヒスイや青い宝石とも言われる【カワセミ】
留鳥でやや探しやすい鳥です。全長17cmですがこれはくちばしを入れた長さなので、体の大きさはだいたいスズメほどの大きさ。飛行時には鮮やかなブルーがとても美しく、そのためヒスイや青い宝石とも呼ばれます。 余談ですが500系新幹線の先頭部分はカワセミのくちばしを模したもので、新幹線の走行時の風圧変化による騒音などを減らすために取り入れられたものだそうです。 オス、メスほぼ同色ですが、ややオスの方が色が鮮やかで、メスはくちばしの下側が赤です。
キクの花を頭に乗せたような【キクイタダキ】
場所によっては留鳥、平地では冬鳥のキクイタダキは、頭の上にちょこんと黄色い模様を菊の花に見立てて付いた名前です。 ミソサザイと並んで日本最小の野鳥で全長は約10cm、体重は4~6gで、見つけられるかは運と視力の良さも必要ではないかと考えてしまう鳥です。 オスとメスほぼ同色ですが、オスの頭には赤い線が入っているようです。針葉樹林で暮らす鳥なのでその周辺で探してみると良いかもしれません。 一口に野鳥といっても様々な見た目や性質があるので、探すのに苦労することがあります。昭和記念公園で野鳥観察会も開かれているのでそちらもチェックしてみて下さい。
杉田磨弥