【K-1】須藤元気がスペシャルアンバサダーに就任、魔裟斗・小比類巻らと「マスターズ大会をやりたい」ブアカーオ参戦に驚きも「若い選手たちは絶対負けちゃダメ」
2024年7月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX』の記者会見が、6月21日(金)都内にて行われた。今大会のスペシャルアンバサダーに須藤元気が就任したことが発表された。 【写真】2003年のK-1 WORLD MAX日本トーナメントで魔裟斗と対戦した須藤 須藤は高校からレスリング(グレコローマン)を始め、拓殖大学レスリング部時代には全日本ジュニアオリンピックで優勝、世界ジュニア選手権に出場。大学卒業後は渡米し、ビバリーヒルズ柔術クラブに所属。帰国後の1999年8月、パンクラスにて国内デビューを果たした。2002~2004年にはUFCにも参戦。2005年のHERO'Sミドル級世界最強王者決定トーナメントでは決勝で山本“KID”徳郁に敗れるも準優勝。2002年からはK-1 WORLD MAXにも出場し、魔裟斗、小比類巻貴之、アルバート・クラウスらと対戦した。 2006年大晦日のK-1 Dynamite!!で引退し、その後は拓殖大学レスリング部監督、書家、ダンスパフォーマー、俳優、英会話学校代表など多岐にわたって活躍し、2019年の参議院議員選挙に立候補して当選。以降、政治家として活動している。 カルロス菊田K-1プロデューサーは「ぜひ私どもから復活したMAXの盛り上げに一役かって欲しいとお願いしたところ快諾いただきました。大会プロモーションのほか、解説、観戦企画に参加して今大会を盛り上げていただきます」と説明。 会見に出席した須藤は「アンバサダーになれたことを関係者の皆様に心から感謝したいと思います。なぜかと言うと、私はなんだかんだ言ってK-1で育ってきたからです。政治家をやっていてもK-1で観ていましたよって本当に凄く言われるんです。そういったところでアンバサダーになれたのが嬉しいですね。あと、ガッツポーズをすると試合がしたくなってしまうとか。松倉選手がまだアマチュアの時から一緒に練習をしていたんですが、万が一、松倉選手の相手が棄権したなら出ちゃおうかなと。それは冗談なんですけれど、久々にファイティングポーズが取れて嬉しく思っております。全身全霊で自分を育ててもらったK-1 MAXをしっかり盛り上げていきたいと思っておりますので、皆さんよろしくお願いします」と挨拶。 「7月7日はちょうど都知事選投票日ですから、そこでMAX世界王者が決まると同時に都知事が誰になるのかと。両方気になるところなんですが、どっちがトップがしっかり見ていきたい。やっぱり(小池)百合子さん強いですかね(笑)」と、70kgトーナメントで誰が優勝するかと都知事選の行方にも注目したいとした。 今大会に、同時期にMAXのリングに上がっていたブアカーオも参戦することに「まさかまだやってるところに驚きですし、まだ全然動けますよね。勝てますかね? ブアカーオが勝ったら俺もワンチャンあるんじゃないかなって(笑)。強かったですもんね。負けるイメージがつかないので、現実なのか伝説なのか、そこの見ごたえはありますね。ただやっぱり、ブアカーオ以外の選手は絶対負けちゃダメですよ。MAX自体がここまでかと思われちゃう。選手が育ってどんどん世代交代していかないといけない」と、若い選手たちがブアカーオを超えていかなければならないという見解を示す。 アンバサダーとしてどう盛り上げていきたいかとの質問には「これからどういうことが出来るか考えていきたい。単発的な7月7日の大会だけでなく、どうやってつなげて盛り上げていけるか。長期的視点で盛り上げていきたい」と今回だけでなく長期的な視点で見ていきたいとする。 そのひとつとして「僕が出ていた頃のMAXは各団体の王者が出て、いろいろな選手がいる中でいろいろなキャラクターがいて、世界で戦えた。魔裟斗選手を育てたのは当時出ていた選手たちとしのぎを削って、日本を引っ張って世界を獲った。せっかく復活するので今後の展開を見ていきたいと思います。K-1 WORLD MAXの開幕戦を見ました。日本人選手が負けて残念なところはあるんですけれども、僕も最初にK-1に出た時にコヒさんとやったんですが、今は日本人トーナメントが無くて。日本人同士の中でしのぎを削って世界トーナメントに出るというのが僕の時はあって、70kg級で僕自身がやってきた各王者が出てきてそのうえでの世界トーナメントがあったのでそういう風になったらいいなと思いました」と、日本代表決定トーナメントの復活を臨む。 さらに「僕自身も当時出ていた選手と仲良くたまに集まって飲んだりしているので、マスターズMAXが出来ないかなと。みんなやると思います。燃え尽きてない人もいるので。そういったところもアンバサダーとして考えていきたいいと思います。観たいと思わないですか? まだそんなに動けるんだとか、意外としょっぱくなっちゃったねとか、いろいろあると思うが、サブコンテンツとしてあっても面白いと思う。前飲んだ時もやろうよって人もいたので8人トーナメント出来ると思います(笑)」と、かつてK-1 WORLD MAXで活躍した選手たちを集めてのマスターズ大会があってもいいのではと発案した。 そして「正直言って、僕がやっていた時は熱狂的ブームだったと感じております。どこに言っても声をかけられたり、写真撮ってくださいとか。僕らがやっていた時って(一般の人たちが)格闘技を見慣れていなかった。今は熟成されていい部分もあるけれど、だんだんと飛び道具的な、格闘技をやっていない人たちが戦う面白さとか、そっちにフォーカスしすぎな部分があって、ボトムが育ってこなかったのかもしれない。 やっぱりみんな仲良く、MAXって各団体の王者が集まってやったので、盛り上げるという意味では集結して仲良くやっていくのが大事。団体にいろいろな想いはあるんでしょうけれど、そこを超越して一つにまとまるのが大事だと思っております。 UFCを始めONEだったりが今は強いというところはあるんですが、でもやはり格闘技王国日本が作り上げてきた土壌は負けないところがK-1にはあるので、そのK-1ブランドをいかに生かして世界に広めて、日本の格闘技界を引っ張って行く団体、そして世界を引っ張っていく団体になれればいいなと思っております」と語った。
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