日本の刑事裁判は有罪率99.83%…“逆転無罪”を連発した裁判官 カンテレのドキュメンタリーが受賞
カンテレが2023年11月に初放送した『ザ・ドキュメント 逆転裁判官の真意』が、このほど発表された「第33回FNSドキュメンタリー大賞」で特別賞を受賞した。 【場面カット】 “鬼コーチ”35年の闘い…妻の馬淵かの子 カンテレの『ザ・ドキュメント』作品が「FNSドキュメンタリー大賞」で表彰されるのは、5度目で、2018年特別賞「ふたつの正義 検証・揺さぶられっ子症候群」以来。 「逆転裁判官の真意」は、“逆転無罪”を連発した裁判官に、弁護士資格を持つ異色の記者が迫ったドキュメンタリー。「地方の時代」映像祭2024・放送局部門優秀賞も受賞している。 ■『ザ・ドキュメント 逆転裁判官の真意』番組内容 2017年7月、1人の刑事裁判官が定年退官を迎えた。その名は、福崎伸一郎。最高裁判所の調査官を務めたエリート裁判官である福崎は、大阪高裁裁判長としての約1年半、一審の有罪判決を35件破棄、そのうち7件もの逆転無罪判決を出した。 日本の刑事裁判の有罪率は99.83%。一審での無罪は珍しいが、二審での逆転無罪はもっと珍しい。そのため、退官直前に週刊誌でも取り上げられるなど一時話題となるが、福崎自身は何も語らず、その真意は今も謎のまま。 退官直前の告発か、それとも偶然か。福崎の判決文を集めて読み込み、関係者に話を聞いていくと、福崎のさまざまな側面が浮かび上がっていく…。 ナレーション:豊田康雄(カンテレアナウンサー) ディレクター:上田大輔 撮影:小松和平 編集:高澤宏 撮影助手:高島歩乃華 プロデューサー:宮田輝美 ※敬称略