高校生の自転車の安全利用とヘルメット着用促進に向けた協力締結式＝静岡県警本部

　静岡県警と、県高校野球連盟（石川徹会長）、県高校体育連盟（丹生敬人会長）、県高校文化連盟（山田正訓会長）の部活動3団体はこのほど、高校生の自転車の安全利用とヘルメット着用促進に向けた協力関係締結式を県警本部で行った。1年間、交通安全情報・状況などの交換で緊密な連携を徹底した上、3団体は所属する生徒に部活動の帰り道でのルールを守った走行などを呼びかけていく。 　石川会長は「日ごろの指導は大変重要と認識している。顧問を通じ、『気をつけて帰って』『頭部損傷が重大事故の大半。ヘルメットはして』との声かけを徹底したい」と述べた。 　県警の加藤悟交通部長は袋井市内で3月、自転車の高校生が死亡する事故が起きたことに触れ、「将来を嘱望される高校生。悲惨な事故を減らしたい」と強調した。ヘルメット着用率を高めるためにも「県教委などへお願いをしている。今後も続ける」と語った。 　締結式では、3団体の各会長と加藤部長がヘルメットを着用して重要性をアピールした。高校生の事故全体のうち、自転車が7割以上を占めるなど対策が急がれる中、県警が3団体に相談して締結が実現した。