寝たきりを防ぎ「70歳でも元気」でいるために必要なのは、“1回たった30秒”の筋トレだけだった
■「筋トレ=きつい、つらい」というイメージ ・何もしなければ70歳の体力は20歳の半分になってしまう ・筋トレで筋肉を増やせば体力もついてくる ・筋肉は何歳からでも増やすことができるので、あきらめてはいけない ここまでの話をまとめてみました。 「よし! さっそく筋トレを始めよう!」。そう思えましたか? 心は動いたけど、「うーん……」とモヤモヤしていませんか? そんな方は「筋トレ」という言葉に、マイナスのイメージがあるのでしょう。
最近ではスポーツクラブのCMなども増え、市民権を得た印象のある筋トレですが、日々患者さんと接していると、筋トレに対して、まだ「こんなイメージ」を持っている方が多いことに気づきます。 筋トレ=きつい、つらい ※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください こんな連想をするようです。筋トレという言葉だけで、尻込みしてしまう方が多いのです。 自分でやるのは嫌だな……誰かがやってくれるのならいいけど、と思うかもしれませんが、筋トレは自分でやるしかありません。
「アリとキリギリス」の童話はご存じでしょう。アリは、冬に備えて食べ物をコツコツと集めていたので、厳しい冬を生き延びることができます。一方、働かず趣味のバイオリンに興じていたキリギリスは――。 ■気合ゼロでもできる「スゴイもも上げ」 止められない加齢に備えて、コツコツと筋肉を蓄えなければいけない。もちろん、頭ではわかっているはずです。でもやはり、「筋トレ=きつい、つらい」というイメージがありすぎて、やる意欲がわかない。そこで、私が目指したのは、とにかく「きつい、つらい」というイメージを覆すこと。そして、確実な効果を感じられる方法であること。
そしてたどり着いたのが、「もも上げ」です。「もも上げ」と言っているので、手じゃなくて、ももを上げるんだろうな、ということは想像できるでしょう。イメージは、その場で足踏みをすることに近いかもしれません。足踏みなら、きつい感じはしませんよね? そして、その筋トレの効果はどうか。これも、問題なし。問題がないどころか、非常にすぐれた体力アップ効果が期待できます。 もも上げは、「運動をするための体力」を満たす条件である、心肺機能、筋力、バランス能力、柔軟性、敏しょう性のすべてを鍛えられる運動です。なかでも、通常の筋トレでは難しい、心肺機能を高める効果も期待できるところが大きなメリットといえます。