気を付けて! 洗っていないレタスを食べるリスクを解説
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 本格的な夏本番、オーブンを使う時間が一気に短くなったという人も? 暑すぎて料理をする気すら起きなくなるこの季節、手早く作れるサラダの出番が増えるかもしれない。クラシックなコブサラダやクリーミーなシーザーサラダ、旬の食材を使ったサラダでも、絶対に欠かせないのが葉物野菜だ。 サラダ菜はそれぞれ、食卓にユニークな味わいを彩ってくれる。ルッコラには胡椒のような辛みが、ラディッキオとエンダイブは爽やかな苦みが、そしてロメインレタスには誰にも負けない歯応えがある。けれど正直に言って、レタスを洗うのは面倒な作業。サラダスピナーを取り出して、余分な水分を入念に取り除く作業が心の底から楽しいという人はいないはず(その後のスピナーの掃除のことまで話したらキリがない)。 そのため、レタスを洗う工程を丸ごと飛ばしてしまう、と聞いても納得できる。でも、レタスを洗うことはどれだけ重要なの? 登録栄養士で、カリフォルニア大学アーバイン校の公衆衛生および疾病予防科の助教授であるマシュー・ランドリー博士に、レタスを食べるときに考慮すべきことを説明してもらった。
洗っていないレタスを食べるリスクとは?
どんな農産物も環境汚染物質にさらされる可能性があり、地面に近いところで育つレタスはとくにその傾向が強い。レタスには虫や土が付着していることが多いけれど、そのほかに有害な微生物が潜む場合もある。細菌は土壌そのものや水、さらに野菜の収穫、加工、保存に使われるあらゆる材料から付着する恐れがある。 野菜に影響を及ぼす汚染物質はいくつかあるけれど、ランドリー博士によると、もっとも一般的なのは大腸菌とリステリア菌の二つだそう。大腸菌に汚染される可能性がある肉や小麦粉などの食品は、菌を殺すのに十分なほど加熱される場合が多い。しかし、生で提供されることが多いレタスでは、食べる瞬間までまだ細菌が生きている。 これらの細菌によって引き起こされる症状はさまざまだ。「まったく体調が悪くならない人もいれば、嘔吐や下痢といった軽度から重度の胃腸症状が出る人もいます。まれに、重篤な病気になる人もいます」と彼は話す。とはいえ、ほとんどの場合レタスが原因の食中毒は数日で自然に治るという。