女子フリーで演技する清水（撮影・前田充）

＜フィギュアスケート：西日本学生選手権＞◇最終日◇20日◇滋賀県立アイスアリーナ◇女子（フリーのみ） 　「さえルカ」として本田ルーカス剛史（22）とペアを組む清水咲衣（19＝木下アカデミー）がシングルで出場し、111・88点で初優勝を飾った。 　「すごい選手ばかりの大会で優勝できたことはすごいびっくり」。山下真瑚、三宅咲綺、河辺愛菜らを抑えての優勝。7本すべてのジャンプを着氷させ、充実感を漂わせた。 　静かな曲調で、終盤にかけて盛り上がっていくフリー「ため息」。リンクサイドに並ぶ同志社大の仲間からの声援を力に、3回転フリップ、3回転サルコーなどを着氷させ「最近の練習の中でも一番」という好演を披露した。 　昨季からペアに挑戦し、シングルとの両立に取り組んできた。現在は練習のほとんどがペアで「ペアが100％で、プラス数十％シングルみたいな感じ。100％超えちゃってます」と苦笑い。 　その中でも、「100％」で練習を積んでいるペアでは初のジュニアグランプリ（GP）ファイナル（12月5～8日、フランス・グルノーブル）進出が決定。“二刀流”を実現しており「運が良かった面もありますけど、ファイナルに進出できたことはすごくうれしい」と笑顔。 　これから続くペアでの試合に向けて「厳しい世界に入っていくので、とりあえず1日1日少しでも成長できるように。世界ジュニアには昨年出させて頂いたんですけど、また違う雰囲気の、6チームしか出られない大会なので、選ばれたからこそはできるだけ上を目指して頑張りたい」と意気込みを示した。