【MLB】エンゼルスが契約最終年のミナシアンGMと2026年まで契約延長 若手の着実な成長を高く評価
日本時間8月23日、エンゼルスはペリー・ミナシアンGMとの契約を2026年シーズンまで延長したことを発表した。ミナシアンは2020年11月にエンゼルスのGMに就任。4年契約を結び、今季が契約最終年となっていたが、アルテ・モレノ・オーナーは「この4年間、ペリーが率いるスタッフたちはエンゼルスの明るい未来につながる基礎を築き始めた」とミナシアンGMのもとで若手選手たちが着実な成長を遂げていることを高く評価し、契約延長を与えることを決めたようだ。エンゼルスはミナシアンGMのもとで引き続きチーム再建を進めていくことになる。 モレノ・オーナーは「我々はペリーがメジャーリーグのチームに若く豊かな才能を注入し、それと同時に選手育成のプロセスを刷新したことについて、感銘を受けている。今回の契約延長によって、彼がエンゼルスに持続可能な成功をもたらすというビジョンを継続し、ファンのために優勝を実現することができると信じている」との声明を発表。ミナシアンGMは「私はモレノ氏の継続的な信頼とサポートにとても感謝しています。球団社長のジョン・カルピノ氏とも4年間にわたって良好な関係を築くことができており、そのことにも感謝しています。エンゼルスを安定したコンテンダーに戻すというプランを継続できることを楽しみにしています」と語った。 エンゼルスはミナシアンGMのもとで1度もシーズン勝ち越しを記録することができておらず、タイガースと並んでプレーオフから最も遠ざかっているチームとなっている(プレーオフ出場は2014年が最後)。昨季は大谷翔平とともにプレーオフを目指し、トレード・デッドラインでは積極的な補強を展開したが、チームはその後に急失速。結局、プレーオフ進出どころかシーズン勝ち越しすら果たすことができず、大谷はシーズン終了後にFAでチームを去った。 マイク・トラウトやアンソニー・レンドンとの長期大型契約が思うように機能しておらず、苦しい状況ではあるものの、そうしたチーム状況のなかでザック・ネトやローガン・オホッピーといった若手選手が台頭。まだ「勝利」という結果にはつながっていないものの、チームの核になりそうな若手選手が数名出てきたことで、徐々に「次世代」の形が見え始めてきた。ミナシアンGMはモレノ・オーナーやカルピノ球団社長からのサポートを得ながら、さらなる若手育成と戦力補強を進め、プレーオフ返り咲きを目指すことになる。