写真：AV Watch

韓国LG Displayは現地時間11月10日、最大50％伸ばせる世界初の伸縮ディスプレイを発表した。プロトタイプでは12インチのスクリーンを最大18インチまで伸び広げられるという。 伸縮ディスプレイは、伸ばしたり、折りたたんだり、ひねったりできるため、あらゆる形状で使用できる“究極のフリーフォームディスプレイ”技術とされている。 同社が発表したプロトタイプは最大18インチまで伸ばすことができつつ、100ppiの画素密度とフルRGBカラーも実現している。 最大の伸び率も、2022年発表の初代プロトタイプの20％から50％まで2倍以上に向上しており、「伸び率が強化されたことで、さまざまなディスプレイデザインが可能になり、この技術が商業化された際の潜在的競争力を高めてくれる」としている。 この伸び率改善にあたり、LG Displayではコンタクトレンズでも使われている特殊シリコンを使った素材基板の特性改善や、新たな配線設計構造の開発など、さまざまな新技術を投入し、当初のプロジェクト目標だった20％の伸び率を上回った。 さらに最大40μmのマイクロLED光源を使うこで耐久性も強化。低温や高温、外部衝撃など過酷な環境下でも鮮明な画質を維持しつつ、1万回以上の伸張が可能だという。