敵地で攻撃阻まれたJ1広島、逆転優勝ならず 引退の青山敏弘「苦しんだ経験が力になる」
サッカーの明治安田J1リーグ最終節は8日、神戸が3―0で湘南に快勝し、勝ち点72で2連覇を果たした。広島はG大阪に1―3で敗れ、同68で2位だった。 逆転優勝を懸けて敵地に乗り込んだ広島は攻撃が停滞した。前半13分に先制を許すと、G大阪の堅守に阻まれ、チャンスがゴールにつながらない。攻守に焦りが出て完敗。ピッチ上で号泣した主将の佐々木は「この試合に懸ける思いが強かった」と唇をかんだ。 リーグ戦中盤は11戦負けなしと好調だったが、最後の5試合は1勝4敗。スキッべ監督は「チャンスを作っても得点が少ない。ここ数試合は同じような展開だった」と振り返った。 それでも、2年連続の3位から順位を1つ上げた。指揮官は「来季は誰が出ても、力が落ちないチームを作っていく」と強調。今季で引退する青山はサポーターの声援に感謝しながら、「優勝争いで苦しんだ経験が力になる。涙は成長につながる」とエールを送った。(丸山和郎)