【LiLiCoのこの映画、埋もらさせちゃダメ!】観た人同士でしか共有できない感動とまた観たくなるやみつき感があります『動物界』
ほっこり楽しくファミリーやデートで観てもらいたい最高のクリスマス映画
さて、もうひとつは『レッド・ワン』。ド直球のハリウッド製アドベンチャーアクション大作です。 クリスマスイブ直前。“レッド・ワン”というコードネームのサンタクロースが、何者かに誘拐されます。誘拐犯は、サンタクロースの持つ力を利用して恐ろしい計画を企てており、それが実現してしまうと非常にヤバいことに……。そこで、サンタクロースの護衛を務めるカラムは、賞金稼ぎのジャックをとりこんでサンタクロースの救出のために世界中を駆け巡ります。 ドウェイン・ジョンソンが主演作『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』シリーズの監督ジェイク・カスダンと再タッグを組んだ大作。さすがロック様……作品選びもさることながら、自分のキャラを本当によく知ってる、と思ってしまう最高のクリスマス映画です。 まずサンタクロースが実在するという前提の物語なんですが、これがいい! 悪い子にはプレゼントが届かない、とか、世界中でクリスマスイブに同時にプレゼントが配られるとか、そこに理由をちゃんと作ってあって、サンタクロースがいる世界観にリアリティがあるんですよ。 こういう欧米で制作されたクリスマス映画の新作って、日本だと時差ができて季節外れの公開になってしまうことが多いんですが、本当に珍しくベストタイミングの公開。ほっこり楽しくファミリーやデートで観てもらいたいですね~。私はこれを観て「悪い子リストに載らないように、まじめにがんばって仕事しよう」と心に誓いました! 実は、今公開されている注目作品はまだまだたくさんあって、たとえば『本心』は池松壮亮さんの素晴らしい芝居を堪能できる近未来ミステリーです。ぜひとも早めに劇場で観てくださいね! (C)2023 NORD-OUEST FILMS - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA - ARTEMIS PRODUCTIONS. (C)2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED 取材・文:よしひろまさみち 撮影:源賀津己 『動物界』 上映中 『レッド・ワン』 上映中 ■LiLiCoプロフィール 1970年11月16日、スウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で来日し、芸能界へ。01年からTBS『王様のブランチ』に映画コメンテーターとして出演するほか、女優、ナレーター、エッセイの執筆など幅広く活躍。