連合・芳野会長「共産党で蓮舫票逃げた」の支離滅裂…小池百合子氏を支援しながらどの口が?
発言があまりに支離滅裂すぎるのではないか。 7日投開票された東京都知事選を巡り、11日、立憲民主党幹部と会談した芳野友子・日本労働組合総連合会(連合)会長(58)が蓮舫・前参院議員(56)の敗因について「共産党が前面に出すぎて、蓮舫氏が共産党の候補者のように見えてしまった。票が逃げたのではないか」などと持論を展開したことだ。 【写真発掘!】小池百合子は31年前、ミニスカにギプス姿で選挙戦に出ていた! 芳野氏の発言に対し、立憲の泉健太代表(49)は「蓮舫氏は堂々たる戦いをしたが、教訓をどう生かしていくか党内で話し合いをする」などと苦笑い。一方、発言を聞いた共産党の小池晃書記局長(64)は会見で、「根拠を示してほしい。何の根拠もなく、共産党のせいにさえすれば何でも通用するというような、非常にレベルの低い発言だと言わざるをえない。看過しがたい」とカンカンだったが、無理もない。 連合傘下の「連合東京」は知事選で小池百合子知事(71)の支援を表明。芳野会長も、小池氏について「全体的に連合東京の政策に理解をいただき、評価できる。関係性も良いのではないか」などと絶賛していたからだ。 ■「1つの塊」になる動きを最も阻害しているのは一体誰なのか そもそも、連合(東京)は小池氏を支援し、その小池氏が当選したのだから「敗因分析」もヘッタクレもない。 芳野会長の立場でみれば、蓮舫氏の票が逃げて良かった、となるはずではないのか。勝った候補を支援しながら、負けた候補の敗因を上から目線で分析するなど矛盾にも程があるだろう。 芳野氏はまた「衆議院選挙に向けて戦いやすい形は立憲民主党と国民民主党、それに連合が1つの塊になることで、選挙区調整は両党の間で行ってほしい」とも語っていたが、「1つの塊」になる動きを最も阻害しているのは一体誰なのか。 SNS上でも、こんな声がある。 《立憲や国民はいい加減、芳野会長に引導を渡した方がいい。というよりも早く手を切るべき》 《芳野さんは大局的な視点で物事をみられない。連合という労組が機能しないはずだ》 ちなみに今年1月5日付の「2024年連合新年互礼会 会長挨拶」の【政治関連】にはこうある。 「正義を語り、未来を語り、人々に生きる希望を与えるのが政治家の仕事です。自らその価値を貶めるようなことをするべきではありません。誰もがなろうと思ってなれる仕事ではないからこそ、多くの人々の願いが託されているということをもう一度、胸に刻んで、その信頼を裏切ることのないようにしていただきたいと思います」 裏金事件の舞台となった自民党最大派閥「清和政策研究会」に長く所属し、横文字を使った公約をいくつも掲げるだけで実際は何もしない。議会では部下に答弁をさせるばかりで、自分は逃げ回る。そんな人物が果たして「正義を語り、未来を語り、人々に生きる希望を与える政治家」と言えるのだろうか。 ◇ ◇ ◇ 共産党嫌いで知られる芳野氏は歴代の連合会長と異なり、自民党に急接近する動きもみられる。●関連記事【もっと読む】【さらに読む】では、立憲と共産が近づくことを執拗に嫌がる芳野氏の言動を追っている。