【ハイライト動画あり】明治大学、昨年度王者と引き分け。選手コメントで振り返る帝京大学戦。ラグビー関東大学春季交流大会
しかし、スクラムで勝てない明大はマイボールがキープできない。「スクラムでプレッシャーを受け続け、自分たちに焦りが出てアタックでもディフェンスでも後手に回ってしまった」(利川)。
帝京大に連続でトライを許すと、後半30分には同点に。その後も自陣深くでプレーする時間が続くも、明大らしい粘り強いディフェンスが逆転トライを許さない。
44分、スクラムでのペナルティから明大にシンビンが出る。するとラストワンプレーで1人少ない明大のアタックには明治コールが響いた。「静岡の地でも明大のファンの方が応援してくれるのはすごくありがたいと思う」(秋濱)。最後は両チームノックオンで試合終了。春の帝京大戦は24-24の引き分けに終わった。
「選手たちはよくやってくれたと思う。先週の早稲田大学戦の接点とディフェンスの粘りの部分の反省を生かして、しっかりと選手たちがパフォーマンスで成長を感じさせてくれるゲームを見せてくれた」(神鳥裕之監督)。
また、スクラムに関しては「クリアな課題ができたので、ポジティブにここを直せば勝てる気持ちで、しっかり取り組めれば良いと思う」(神鳥監督)。
早大戦から1週間で大きな成長をみせた明大。この帝京大戦を経てさらに成長するだろう。次戦は春季大会最終戦・東海大戦だ。
「想定外のことをしっかり想定内にして、自分たちがどのようなアタックやディフェンスをするか細かく突き詰めて、来週の試合は絶対勝てるようにしていきたい」(SO/スタンドオフ萩井耀司・商1=桐蔭学園)。
春の最後を勝ちで締めくくり、夏に向けて弾みをつけることはできるだろうか。
文:保坂啓太郎/写真:森口絵美理(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部