【楽天好き】創設20周年企画:仙台にプロ野球チームがある素晴らしさをもっと伝えていきたい。亀谷直幸さん
「選択肢も単に増やすのではなく、例えば一塁側で中華、三塁側で和食しか食べられない、ということがないように場所や種類のバランスを考えたり、ビジターの皆さんにも楽しんでもらえるように牛タンなどのご当地メニューを置いたりと、改善を重ねています」。
「観覧車やメリーゴーラウンドの設置も、ボールパークとして感動してもらうため。『イーグルスって面白いよね』って思ってもらえるよう、スタッフみんなが工夫を凝らしています」。
◆「日本一」の思い出と交流戦優勝の『ありがとう』 2013年に日本一になった時は、ビールかけの準備に奔走したという亀谷さん。リーグ優勝が決まる可能性が、敵地で10連戦中だっただけでなく、終盤のためシーズン中に延期となった試合が、予備日にイレギュラーに入る。日替わりの移動もあるなか、北海道から九州までの遠征先の関係各所に連絡するなど、ドタバタの連続だったという。
「何しろ優勝したことがなかったので、今後どういうことが待ち受けているのかわからず、常に走り続けているような状態でした。ビールかけに使うポンチョをありったけ詰め込んで駆けつけたこともありました」。
「恥ずかしながら、ビールかけ用のビールを冷やしちゃいけないのもその時、初めて知りました。ビールはキンキンに冷やすものだと思っていましたけれど、それだとみんな風邪引いてしまいます。当然ですよね」と笑顔が弾ける。
「バタバタも含め、かけがえのない経験になりました。プロ野球団で勤めている以上、私自身がそうだったように、優勝という経験は働く人全員にとって、一人ひとりに得難い苦労や感動があります。チームも会社も一丸となるので、若いスタッフみんなにも経験してもらいたいと思い続けています」。
今年は球団史上初となる交流戦優勝を遂げた。このことも裏方では大きな経験になったという。
「号外の楽天イーグルス新聞を急きょ制作して配布したんですよ。それを我々スタッフみんなで表に配りに行きました。それはもう皆さん、うれしそうに受け取ってくれました」。