松井一郎氏が批判する“一番大きな裏金”とは?「自民・立憲・共産・公明ももらってる」
連載の過去記事は、こちらから読むことができます。 たとえば、議員バッチを付ける前と後では服装がね、みんな違う。食べるもんも変わってると思うよ。それこそ乗る車も変わるし、移動手段も変わる。これは自民党や立憲民主党だけでなく、維新の会でもね。 2012年に橋下(徹)さんと国政政党「日本維新の会」にチャレンジするんだけど、その前に維新政治塾というのをやっていて、月1回、大阪で塾を開催するから、全国から塾生が大阪に来るわけです。 当時、新幹線で来る人は少なかったですよ、ほとんどいない。みんなLCC(格安航空会社)で来ていた。 お金がない中で、「橋下さんや松井さんの政治改革、その理想に私たちはその熱を共有したい」と言ってたよ。 でもね、当選したらガラッと変わります。まず新幹線はグリーン車で移動するようになる。泊まるところも、塾生の頃はビジネスホテルだったけど、バッジつけた瞬間、シティホテルに泊まってますよ。 ――なるほど、生活水準が上がると。 だから、実際に政治にお金がかかるんじゃなくて、議員バッチに依存する生活レベルを一度味わうと元へ戻れない。もうそれだけのこと。 だから、前木さんは政治にはお金が必要と言っている。確かにある一定のお金が必要ですよ。何も経費をすべて奪えと言ってるんじゃなくて、経費を使ったんなら何に使ったのかぐらいはちゃんと明かしてよと。 我々、民間でも経費を使ってますよね。僕も会社を経営していて、でも本当に必要経費だったかどうかは税務署のチェックを受けています。 国会議員に毎月100万円も支給される旧文通費には税金が使われています。だったら、せめて国民のチェックは受けようよと。すごく簡単なことです。国会議員だけ厳しいルールにするのではなくて、我々民間と同じルールにしてくれよ、としか言ってないんだから。それができないっておかしすぎます。 ● 自公・立憲・共産がもらい続ける 「一番大きな裏金」とは ――今回、改正政治資金規正法が成立しました。どう評価されていますか。