井浦新さん「心の中は倍速」那覇で舞台あいさつ 主演2作品への思い、たっぷり語る 沖縄
映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」と「徒花あだ/ばな」の那覇市桜坂劇場での上映開始に合わせ、両作品で主演を務める俳優の井浦新さんと「徒花」の脚本・監督の甲斐さやかさんが7、8の両日、同劇場での舞台あいさつに登壇した。 【写真】辺野古テントを訪れ役作りしたという「返還交渉人」への思いを語る井浦新
7日の「徒花」上映後の舞台あいさつで2人は、約1時間かけて観客の質問に丁寧に答えた。 「徒花」は、上層階級のみクローンの「それ」を持つことができる世界が舞台。「それ」は病気の際に提供される。井浦さんは重い病気に冒された新次と新次の「それ」の2役を演じた。 「自分らしく演じ切るため、役に向き合った」と井浦さん。「作品は静かだけど、心の中は倍速で動いている感覚がある」と話した。 格差社会といった社会課題がちりばめられた作品。甲斐監督は「感性がフラットになっていく人間が、失った自分に出会い直すことで希望を見いだせないかと思ってつくった」と語った。 (田吹遥子)
The Ryukyu Shimpo Co., Ltd