国税庁長官表彰に宇野さん(宇野重工) 三重・松阪税務署管内
局長表彰は岩佐さん(イワサ小児科)
2024(令和6)年の国税庁長官納税表彰と、名古屋国税局長納税表彰がこのほど行われ、松阪税務署管内では長官表彰に宇野恭生・宇野重工㈱相談役(77)、局長表彰に岩佐美和子・医療法人イワサ小児科理事(75)が、それぞれ選ばれた。長官表彰は全国で85人、名古屋国税局管内で10人に、局長表彰は同管内で44人に贈られた。長官表彰の表彰式は10月23日に東京の三田共用会議所講堂で、局長表彰は11月5日に名古屋市内のホテルで行われた。
納税道義の高揚と労働安全衛生に尽力
宇野さんは、創業116年の橋と水門の専門メーカー・宇野重工(本社=三重県松阪市大津町)の前代表取締役社長。日本大学法学部を卒業後、郷里に戻って同社に就職。1985(昭和60)年に38歳で社長に就任し、2020(令和2)年に長男の雄介さん(50)に交代するまで35年間務めた。 約30年前から松阪間税会(会長=黄瀬稔㈱オオコーチ取締役会長)で納税啓発の活動に尽力。この約10年間は副会長を務め、さらに三重県間税会連合会副会長、東海間税会連合会常任理事としても納税道義の高揚に貢献してきた。 一方で長年にわたって松阪労働基準協会の会長も務めており、「労働安全衛生と納税、この二つのことを社会に広く啓発していくのが大事なことと思い、この二つを中心にやってきました」と話す。企業に関わる活動以外では、田村憲久後援会会長も長く務めている。
租税教育に力注ぎ専門チーム立ち上げ
岩佐さんは、イワサ小児科(松阪市下村町)の岩佐敏秋理事長(79)の妻で、1986(昭和61)年10月に同医院を開業してから現在まで事務長、96(平成8)年11月に医療法人を設立してからは理事も務めている。 伊勢市の出身で、国立音楽大学を卒業後、離島の鳥羽市立神島中学校に音楽教師として赴任。敏秋さんと結婚するため2年で退職し、その後は勤務医だった敏秋さんの異動に合わせて津市から熊野市、伊賀上野市(当時)へと転々。敏秋さんは松阪中央総合病院小児科部長を経て開業した。 岩佐さんは、公益社団法人松阪法人会(会長=岩間弘・㈱三十三銀行特別顧問)の女性部会に2015(平成27)年に入会。17(同29)年度から税制・研修担当副部会長、19(令和元)年度から部会長、21(同3)年度から現在まで松阪法人会副会長と公益財団法人全国法人会総連合(全法連)広報委員、一般社団法人三重県法人会連合会理事(広報委員長)、東海法人会連合会理事を兼任している。 女性部会に入会以来、子供たちへの租税教育に熱心に取り組んできた。松阪法人会で広報と女性部会担当の副会長に就任後、それまで女性部会で担っていた租税教室を法人会全体の取り組みに拡大しようと提案。「けんたの学校チーム」として年に4校ほどへ出向いている。