【24/25シーズン予習スペシャル】「いよいよ5回転が登場」|フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋
岡崎:バランスを崩して、それになったかどうかっていうところもありますよね。例えば昔、アレクセイ・ヤグディン選手が肘だけでスライドしていました。ブレードじゃない部分に加重過しているけど、でもコントロールはされている。それでグラっとなれば転倒になるかもしれないけど、バランスを崩した結果そうなったっていうのが転倒の定義。なんとなく尻もちをついたとかのほうがわかりやすいでけどね。 中野:それならばマイナス5だなとわかりやすい。
岡崎:定義があるので、定義に沿って。また転倒絡みの部分で、レベルには関係ないんですけど、エレメントの中で転んだか、外で転んだか。Fがつくかつかないかというところ。ステップが始まってしまった後で転んだのか。それとも終わる前でころんだのかというところで議論があったんですけど、ステップの外だと思っていても、リプレイクリップに転んだ部分が残っているとジャッジはステップで転んだのかなと思って、転倒の減点がある。Fがついたら入れなさい。Fがついてなかったら、カットしてくださいと、今年からリプレイの切り方が変わったんですよ。エレメンツにくっついていると、フォールインエレメントの記号はなくても、ジャッジは、まだステップが続いてるので、ステップの中で転んでいると思う。それが決まった段階で切れるか切るか、リプレイの切り方でやってくださいというのがハンドブックに明記されたことは変更点かなと。傍から見てらっしゃる方はわからないと思いますが、リプレイを見ることができる我々やジャッジはわかる変更です。だから、エレメンツによって転倒しているかどうかわからないけど、マイナス5をつけている人と0の人がいるのは、ステップやコレオ・シークェンスのあるある。なるべくどこから始まってどこで終わったのかを明確にする意味で、リプレイのカットの仕方についての言及がなされたことはお伝えしておきます。
KENJI:ステップの途中からスローになっていって、右足バックアウトで綺麗に滑りましたが転びました。でも、その後はプログラムとして左回転ツイズルが入っています。この場合は、どうなっちゃうんですか。 岡崎:ツイズルが見えたら、まだレベルを取りに行ってステップが続いていたのかな。だけど、転んだところでやめていたらスパイラルになっていたし、トランジションに行こうとしてたのかな。じゃあスパイラルの前までにしようかっていう場合もさじ加減。とりあえずリプレイの人はそこまで切ると思うんですよね。こっちの判定が決まった段階でそこを外してくださいみたいになるのかな、と。 KENJI:ツイズルだったらいいけど、トウステップだけだったらステップではなく、つなぎと思われているかもしれません。 無良:公式練習などでやっていたら、「この後に入っていたよ」なみたいに思われたり。 岡崎:先入観もあったらダメ。なかなか難しい。ただ、動き的に続いていたら、ステップも継続しているという感じになるので、作る側も……。上手になればなるほど、つなぎ目がわかりにくくはなると思うんだけど、どうしてもそこが難しいところかなと。