今、フィアット・デュカトが熱い! バリエーション豊かなカスタムが魅力のイタリアン・キャンパー【ジャパンキャンピングカーショー2024】
正規輸入されるフィアット・デュカトのボディタイプは3種類
「フィアット・デュカト(以下、デュカト)」は、1981年に誕生した「LCV(Light Commercial Vehicle)」と呼ばれる商用バンだ。日本では、2017年のジャパンキャンピングカーショーで参考出品されたことで知られるようになり、2022年2月に正規輸入されるようになった。 【写真】フィアット・デュカトの詳細を見る 現行型は2014年にリリースされた6代目となるが、この10年間にさまざまな改良を受けて、信頼性や使い勝手は熟成の域に達している。 ボディタイプは、全長5410mm×全幅2055mm×全高2525mmnの「L2H2」、全長5995mm×全幅2055mm×全高2525mmの「L3H2」、全長5995mm×全幅2055mm×全高2765mmの「L3H3」の3タイプ。1番コンパクトな「L2H2」でもハイエースのスーパーロングの全長より30mmほど長く、かなり大柄なボディであることがわかる。 パワートレインは、どのタイプにも直列4気筒 2.2lインタークーラー付ディーゼルターボエンジン(132ps/450Nm)を搭載。駆動方式はFFで、トランスミッションは9速ATのみの設定となっている。
キャンピング仕様からビジネス仕様まで幅広いカスタムが勢ぞろい
ここからは、ジャパンキャンピングカーショー2024に出展されていたデュカトのカスタム事例を紹介していこう。昨年は、輸入が開始されたばかりだったこともあって、さほど多くの出展はなく、カスタム事例も少なかった。しかし、今年は会場の至るところにデュカトが鎮座していて、キャンピング仕様からビジネス仕様に至るまで、さまざまなバリエーションを見ることができ、今年の“イチオシ”という印象だった。
【WHITE HOUSE CAMPER】
愛知県に本拠を構え、国産車から輸入車まで、さまざまなカテゴリーのキャンピングカーを製作・販売している「WHITE HOUSE CAMPER」のブースには、5タイプのデュカト・カスタムが展示されていて、とても見応えがあった。
■DUCATO CREW CAB TERRACE
「WHITE HOUSE CAMPER」のブースで一番注目を浴びていたのが、スライド式のフロアボードや大型のオーニングを装備した「DUCATO CREW CAB TERRACE」。リアに展開できる巨大なフロアボードは、まるで移動式のウッドデッキのようで、オーニングとともに短時間でくつろぎの空間を作ることができる。ベース車両は「L2H2」と「L3H2」の2タイプがあり、室内に設けられたベッドスペースには「L2H2」で2名、「L3H2」は3名の車中泊が可能だ。