「希望は国民の中に」 韓国国会議長、海外メディアと会見
【ソウル時事】韓国の禹元植国会議長は19日、ソウルの国会で海外メディアと会見した。 「非常戒厳」を巡る国会や国民の行動について触れ、「希望は国民の中にあると確認する時間だった」と振り返った。その上で「韓国は民主主義を堅固にする過程にあり、より安定的で先進的な民主主義国家になる」と訴えた。 民主化運動に参加し投獄された経験がある禹氏は、戒厳宣言を受けて真っ先に1980年の光州事件で市民が犠牲になったことが頭に浮かんだという。「国会に行って止めなければと思い、ちゅうちょせずに(封鎖された国会の)塀を越えた」。国会は、非常戒厳の宣言から約2時間半後に解除を求める決議案を可決した。 外交の空白が心配される中、禹氏は超党派の議員特使団を日本や米国などの重要国に派遣する考えを表明。日韓関係については「重要性に変わりはない」とし、来年の国交正常化60年に際し「今後60年の発展的な関係を築くため最善を尽くす」と強調した。