斎藤・兵庫県知事問題「公益通報者と個人情報の保護、二重の違反が」兵庫県議、県の対応に調査申し入れ
斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラ疑惑に関する文書問題で、告発した元県民局長の男性の個人情報が漏えいした疑いが強まっている。 【画像】兵庫県への申し入れ書の一部 告発文書をめぐっては、兵庫県人事課が今年(2024年)3月にその存在を把握した直後に内部調査を始め、“告発者探し”のために男性のパソコンを押収するなどして、この男性が告発者であると特定したとされている。 一方、斎藤知事は告発文書を別ルートで入手して県幹部らに調査を指示。告発者探しの過程で男性の公用パソコンが押収され、その中にあった個人情報が、(斎藤知事の側近とされた)元副知事から内部調査の責任者だった前総務部長に伝わり、さらに一部の県議会議員らに漏れたとされる。 この経緯をめぐり、兵庫県議会の丸尾牧議員(無所属)が17日、男性の個人情報が一部国会議員らにも漏えいした疑いがあるとして、県人事課に調査を申し入れた。 この国会議員は9月2日の街頭演説の際、男性の個人情報を一般の人に向けて話したとされ、男性の個人情報がどこから漏れたのかを調査し、さらなる流出を食い止める必要があるとしている。 丸尾議員は、「ひどい話だ。男性の公用パソコンの押収自体が公益通報者保護法違反であり、その際に入手した個人情報を漏らした個人情報保護法違反という、二重の深刻な問題がある。県庁内の情報管理の甘さ、幹部だけのやりとりだったこともあり、チェック機能が働かなかった。根本から組み立て直さなければならない問題だ」と憤った。 ・・・・・・ 斎藤知事をめぐっては、兵庫県議会議員86人すべてが辞職を求めることになった。9月19日開会の県議会で不信任決議案が可決されることは必至。同決議案が採択されれば斎藤知事は失職か議会解散のどちらかを迫られる。
ラジオ関西