メロディーレーン栗東から退厩 ドウデュースと同じ馬運車で旅立つ
JRA史上最少馬体重勝利記録(338キロ)を持ち、長らくオープンで活躍しながら脚部不安で引退が決まったメロディーレーン(栗・森田、牝8)が25日、栗東トレセンを退厩して、繁殖生活を送るため生まれ故郷の岡田スタッド(北海道新ひだか町)へ向けて出発した。 午前9時半、ドウデュースなどと同じ馬運車に乗り込んだ。車の中まで見届けた森田調教師は「やはり寂しいよねえ。長いこと厩舎にいたし、小さくてかわいい馬だったからね。最初に見たときは〝極端に小さいな〟という印象だったけど、本当によく走ってくれた」と感慨深げだった。 2歳10月の京都新馬戦でデビューして10着。10戦目の3歳6月未勝利戦を勝ち、9月の1勝クラスを338キロで最小馬体重で勝利。その後も着々と力をつけて菊花賞5着など、GⅠにも8回挑戦した。同時期に菊花賞などGⅠを3勝した半弟タイトルホルダーがいて、ともに活躍。小柄な体で懸命に走る姿が話題になり、アイドルホースとして人気を集めた。 5月のメトロポリタンSで7着に敗れたあとは休養に入り、来年1月の万葉Sでの復帰を目指していたが、今月15日に以前も痛めたことがある右前脚深屈腱付近を痛め、引退となった。来春の種付け相手は未定。