デローザンがブルズからの移籍を要求か…“我慢の限界”を迎えたきっかけとは
ポール・ジョージやクレイ・トンプソンなど、オフシーズンに入り大物選手の移籍報道が毎日のように飛び交っている。その中で現在注目を集めているのが、今オフで制限なしFAとなったデマー・デローザンである。 キャリア16年目を迎えるデローザンは、昨シーズンまでの3年間をシカゴ・ブルズでプレーした。79試合に出場した昨シーズンは、平均37.8分間のプレータイムで24.0得点、4.3リバウンド、5.3アシストを残し、今年で35歳のベテランとは思えない活躍でチームを牽引している。一方チームの戦績は振るわず、この3年間でプレーオフに進出したのは2021-22シーズンの1度のみであり、それもミルウォーキー・バックスに1回戦で敗れている。 シーズン終了直後のインタビューで、デローザンは複雑な思いを語っていた。 「このチームに残りたいという気持ちは今でも変わらない。でも、俺は勝ちたい。プレーオフの1回戦や2回戦を家で見るなんてことはもうしたくない。負けることが大嫌いなんだ。勝つチャンスを逃していることが、本当に嫌だ」 チーム残留の意思を残しつつも、プレーオフ進出を果たせていない現状にフラストレーションをにじませた。複雑な思いを抱えていたデローザンだが、ここに来てその意思に変化が起きているようだ。現地メディア「シカゴ・サンタイムス」によれば、デローザンはトレードの意思を明らかにした模様。そのきっかけは、6月22日に正式に発表されたアレックス・カルーソとジョシュ・ギディーのトレードだという。 記事によれば、優れた3&D(3ポイントとディフェンスに秀でた選手)として機能していたカルーソを放出して若いギディーを獲得したことが、デローザンの目にはチーム再建の一手とうつったようだ。キャリア終盤に差し掛かっていることを自覚した上で勝利を求めるデローザンにとって、自身の要求とチームの計画にギャップを感じ、“我慢の限界”を迎えたと報じられている。 一方で、ギディーはケガで長期離脱中のロンゾ・ボールに代わってゲームメイキングが可能なポイントガードという見方もでき、勝利のための即戦力と捉えることも可能だ。最終的にデローザンは現在のチームの動きをどう受け止め、どこに着地するのか。オフシーズンの動向に目が離せない。
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