勉学も子育ても学びの日々ーー東MAX、53歳の大学生生活で気づいた「日々の幸せの形」 #人生100年 #令和のカネ
タレントであり、父であり、大学生として
タレント業をこなしながら、家では子育てをして、大学にも通っている。スケジュールはぎっしり埋まっているが、その分だけ充実感もある。 「朝、学校に行って、昼にはテレビ局に行って、その後に図書館でレポートを書いて、家で子どもと遊んで、とか。そういう生活をしていると切り替えが必要だから、メリハリがついて両方楽しくなってくるんだよね」 仕事と家庭と学業の力の入れ具合の割合を尋ねると、「100、100、100だね」と即答。東にとってはすべてが同じように大事なものであり、優劣はない。だからこそ、それぞれに区別をつけることもなければ、焦りを感じることはない。 「焦らないっていうか、ふーん、まあ、そんなこともあるよね、っていう感じ。じゃあ、その代わりに今は何ができるかな、って考えたほうが楽しいし。そもそも若い人は俺のことも知らないし、普通の人だってそんなにテレビ見てないからね」 東の父は52歳で亡くなっている。東は40歳になったときにそこに自分を重ね合わせて「あと12年か」と思った。改めて人生でやり残していることは何なのかと考えて、がむしゃらに働くよりも楽しく充実した毎日を過ごすことを優先するようになった。 「身近で楽しそうに生きている人は誰かなって考えたときに、一番すごいなと思ったのは所(ジョージ)さんだったんだよね。だから、自分はちっちゃい所さんでいいんだ、と思ったの。真似していくうちに、こんな感じでいいのかなって思えればいいな、って」
所の背中を追いかけて、仕事も遊びも一生懸命取り組んで、それを楽しむことを心がけた。趣味のサーフィンでは30万円をかけて自分の板を作ったりもした。 「モノにこだわるのが大事だと思ったから。自分の顔をプリントして、ちょっとラメを入れてキラキラさせて。自分の身長や体重に合わせて作ってるから、それが一番乗りやすいんだよね。そうすると、それを見ながら夜に酒飲んでるだけでも楽しいし」 大学に行くことにしたのも、東にとっては人生を楽しむための前向きな選択だった。師匠である萩本も2015年に大学に進学して、学生生活を存分に満喫していた。 「欽ちゃんもあのときにすごく若返ったんだよね。やっぱり大学でいろんな人としゃべるし、感覚も若くなっていくんじゃない? あれからもう一回お笑いをやろうかなって言って、自分でYouTubeを始めたりしたでしょう」