多部未華子、『インサイド・ヘッド2』日本版声優に 「共感できて泣ける作品になっている」
8月1日に公開されるディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』の日本版声優に多部未華子が決定した。 【写真】多部未華子が演じる“シンパイ”の姿 頭の中の感情たちを描き、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『インサイド・ヘッド』。『トイ・ストーリー』の原案とアニメーション監督を務め、『カールじいさんの空飛ぶ家』でアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞、現在はチーフ・クリエイティブ・オフィサーとしてピクサー作品を世に送り出しているピート・ドクターが、娘の成長を見守る中で見つけた心の変化に着想を得て制作された。 その続編となる本作は、思春期を迎えちょっぴり大人になった少女ライリーが主人公。転校した学校にも慣れ、ライリーの頭の中の感情であるヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリは、ライリーが幸せに暮らせるように奮闘する毎日を送っていた。しかしある時、突然大きな“謎の警報”が頭の中に鳴り響く。感情たちが暮らす司令部が壊されてしまうが、そこで新たに現れたのがオレンジ色の感情“シンパイ”だった。そんなシンパイに加えて、イイナー、ダリィ、ハズカシの新しい4つの感情たちが少し大人になったライリーの頭の中で“感情の嵐”を巻き起こしていく。 脚本は、前作でも脚本を務めたメグ・レフォヴが担当。監督は『モンスターズ・ユニバーシティ』のケルシー・マンが務める。 多部が演じるのは、本作で新たに登場する“大人の感情”たちのリーダー的存在で、最悪の将来を想像し、あたふたと必要以上に準備してしまうシンパイ役。多部は、本作でディズニー&ピクサー映画の日本版声優に初挑戦する。 US本社のオーディションを経てシンパイ役を射止めた多部は、「もともとディズニー&ピクサー作品が大好きで、前作『インサイド・ヘッド』も映画館に観に行き、とても好きな作品でした。今回新たな感情の“シンパイ”というキャラクターで、自分の声で残せるのはとても嬉しいなと思いましたし、一生懸命頑張りたい」と喜びを明かした。 自身も劇場で鑑賞したという前作『インサイド・ヘッド』については「感情は誰もが持っているもので、どの感情も必要なものだから、それを物語にするのは凄く面白いなと思いました。今回はライリーが思春期をむかえることで、誰もが経験したことがあるような感情たちが登場する発想が凄いなぁ」とピクサー作品ならではの魅力を熱弁。 そんな多部は、本作で演じるシンパイについて、「人がわからない未来のことを先に想像して、必要以上に準備をしてあらゆる問題が起こってもどうにかなるように、ちょっとせかせかしていたり、落ち着きがなかったり、でも自分は良かれと思っているので正義感があったりと、個性的な性格のキャラクターです。他の感情とはまた一癖二癖も違った表現や声の出し方の特徴をつかむのに必死でした。“シンパイ”という感情は生きていく上でとても大切な感情だと思うので、その良さと癖のバランスをとるのが難しかったです」と収録を振り返りつつ、個性的でありながら愛すべきキャラクターであることを語る。 そんな“シンパイ”という感情について、多部自身は「心配しすぎて荷物は多いタイプなので、小さいことですけれど、これ持っておいてよかった!と心配することで助けられている部分はあります」と普段から助けられていることを明かした。 また、カラフルな感情たちの世界を舞台にした本作について、「思春期とか、人生の転機で感情がどんどん芽生える瞬間は誰もが通ってきただろうし、もしくはこれからも通るかもしれない道なので、誰もがぐっと共感できて泣ける作品になっていると思います。感情はどれも必要不可欠なもので、色んな感情で支え合ったり、乗り越えていったりしながら人生を歩んでいくと思うんですけど、観た後は自己肯定を高めてくれるようなキラキラした作品だと思ったので、大人の方にもたくさん共感していただける作品になっていると思います」と作品への自信をのぞかせた。
リアルサウンド編集部