【漫画】ズレているのに嫌いになれない…高級レストランでデートするカップルの噛み合わない会話の様子を描いた漫画に「当てはまる人が知人にいる」「これ笑った」などの声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、奥田亜紀子さんが描く『夜景』をピックアップ。 【漫画】フレンチレストランでちぐはぐな会話を繰り広げるカップル…絶妙な会話のズレが「センスの塊」と話題 奥田亜紀子さんが2024年7月23日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、3.3万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、奥田亜紀子さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。また、本記事では奥田亜紀子さんの代表作『ぷらせぼくらぶ』の第1話も特別掲載。 ■高級フレンチレストランで繰り広げられる噛み合わない会話 夜景の素敵なフレンチレストランで食事をする一組のカップル。まさかこんな素敵なところで食事ができるなんて、と伝える女性は、子ども時代が貧しかったと告白。すると男性は、自分も小遣いが少なかったと発言するが、「そういう話じゃなくて」と彼女に言われる。 彼女は自分の幼少期の話を始めるも、男性は会話の意図とは絶妙にズレた質問をする。それに対しても「そういう話はしてないのよ」と彼女は言う。 幼少期はラーメン屋に住み込みで働いていた母と暮らしていた彼女は、ある日お店にはいられなくなり、夜の町に飛び出したと話す。夜の町を歩く母は、「スナックあれれ」「ルージュ」など、目に入る看板の名前を読み上げていった。その思い出から夜景を見るたびにそのことを思い出す、という彼女に、男性は「じゃこの後スナックでも行く?」とまたズレた提案をするのだった。 作品を読んだ読者からは、「この男性の憎めなさはどこからくるんだ」「致命的にズレてるのに、不思議と嫌いにはなれない…」など、反響の声が多く寄せられている。 ■作者・奥田亜紀子さん「楽しい漫画描きたい。」 ――『夜景』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。 複数人で飲んで二軒目に移動してた時、ベロベロになった知り合いがスナックの看板を読み上げ出し、それが面白かったので描きました。その他は足し算。 ――『夜景』や『ぷらせぼくらぶ』など、奥田さんが漫画を描くうえで、特に心がけているところや大切にしていることなどをお教えください。 読みやすさを意識してます。元々活字が苦手で、漫画を読むときに長々と書かれた文章を読み飛ばす癖がありまして…、なのでト書きやモノローグなどの説明でなく、テーマの象徴となるイメージを思いつくまで頑張ってます。私みたいな人が読みやすいような漫画を心がけてます。 でも、最近は読めるようになったので、長文、それもアリだと思ってます。 ――『夜景』のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。 前述したきっかけの通り、スナックの名前を読み上げてくシーンが気に入ってます。 特にスナックあけちゃんは、個人的に好きな響きのスナックの名前です。 ――奥田さんは漫画を描く際、どういったところから物語の着想を得ていらっしゃるのでしょうか。 自然と女性の生きづらさに纏わる話が多い気がしてるので、自分が普段感じてることから着想してると思われます。 その他は布団で半分寝てる時に思い付くこともあれば、、みたいな感じです。 ――奥田さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。 連載したいです……(展望というより願望) 楽しい漫画描きたい。 ――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。 2冊しか出してないのに、ずっと応援してくださってる方もいるので、ほんと頭が上がらないです。ありがとうございます!何冊でも買ってください!