賛否両論も「地獄先生ぬ~べ~」の実写ドラマ化は成功!?
■原作漫画の作画担当者からは好意的な意見も… とはいえ、原作漫画の作画を担当した岡野剛氏からは好意的な意見も。 岡野氏はツイッターで、「ドラマ見ました~!面白かった!笑えた!泣けた!燃えた! ...まあ、補正がかかって贔屓目に見てしまってるところはあるかもしれないけど、私は大好きです!これからもう一度、録画した分を最初から見ます」などとドラマを称賛している。 こうした中、制作サイドは18日放送の第2話でドラマ冒頭のオープニングナレーションに、アニメ版で鵺野を演じた声優の置鮎龍太郎を起用する動きも見せており、何とか原作漫画ファンやアニメ版のファンを味方につけようとしているようにも思えるが…。 別の民放テレビ局のドラマ制作スタッフは分析する。 「漫画やアニメ作品をドラマ化するうえで、視聴者層を加味して多少の設定変更をするのは仕方がないと思いますが、“パロディー演出”に関してはどうなんでしょうね。ドラマや映画、アニメの世界では、昔から制作者が影響を受けた昔の作品のパロディーやオマージュを尊敬の念や思い入れの強さから、自身の作品に取り入れるケースは多々ありますが、今回の“パロディー演出”に関しては、作品の世界観と関係ないところで、単に流行りモノを無理やり取り入れているようにしか思えません。玉藻京介役の速水もこみちさんが、自局の朝の情報番組『ZIP!』の『MOCO'Sキッチン』よろしく、オリーブオイルを駆使して料理を作るシーンなども、手前味噌な内輪ウケ狙いの印象で、そうした部分も原作ファンの反感を買っているゆえんではないでしょうか。日テレさんは、実写化は難しいとされたアニメ『妖怪人間ベム』のドラマ化を成功させた実績もあるわけですし、もっと自信を持ってストレートなドラマ作りに力を入れた方がいいのかなと…」 また、25日にはフリーアナウンサーの高橋真麻を妖怪・トイレの花子さん役で登場。“妖怪メイク”をして臨む高橋アナにとっては今作が女優デビューとなるが、高橋アナの好感度も手伝ってか、こちらに関しては好意的な見方も多い。
■話題性という点では実写ドラマ化は成功!? 「まあ、批判の声が多い反面、今回のドラマ化を機に原作漫画を初めて読んだり、読み直している人も多いようですし、話題性という点では結果的にドラマ化は成功したと言えるのかもしれませんけど。昨今流行りの“炎上商法”ではないですが、話題にすらならなければそもそも視聴率は取れませんからね」 賛否両論うずまく中でスタートした同ドラマの今後の視聴率に要注目だ。 (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)