ラッパーと安来節師範の声が流れる自動販売機＝安来市古川町

　安来市出身のラッパー・ＳＫＲＹＵ（スクリュー）さんと安来節師範の女性の声が出る自動販売機がこのほど、安来節演芸館（安来市古川町）前に設置された。ラップと安来節の共演で、観光地を盛り上げる。 【ロングインタビュー】ラッパー・SKRYU「めちゃくちゃ最高の景色」　地元を飛び出し４年　異彩放つアーティストが語る現在地と未来

　お金を入れたりボタンを押したりすると、ＳＫＲＹＵさんか安来節範の資格を持つ女性の声が流れる仕組み。音声はそれぞれ６種類あり、１種類が流れる。ＳＫＲＹＵさんは「ハートを見つけて幸せになろう」「やすきじゃなくてやすぎだよ」などのせりふ。演芸館職員で安来節の唄と銭太鼓の師範、増田明美さんは「どじょうすくいおどらいや～」「またきてごしないね～」とかわいらしい声で流れる。 　ＳＫＲＹＵさんは即興で相手とラップをぶつけ合う「ＭＣバトル」で知名度が上がり、現在は東京を拠点に音楽活動に取り組む。 　自販機本体には安来節で使われる三味線、つづみの写真やＳＫＲＹＵさんのロゴマークがあしらわれている。自販機を設置した安来市観光協会の村田千夏さん（３０）は「来訪のきっかけにしたい」と話した。 　売り上げの一部は市内の観光振興に役立てられ、市観光協会では他の観光スポットでも観光支援の自販機の設置を検討している。