米シグナ、ヒューマナとの経営統合求めないと発表 株価上昇
Sriparna Roy Mariam Sunny [11日 ロイター] - 米医療保険大手シグナ は11日、同業ヒューマナとの経営統合を求めていないと発表した。米大統領選のトランプ氏勝利を受けて、規制当局の反トラスト法(独占禁止法)に基づく監督姿勢が緩まるとの期待で、ヒューマナ株が買われていた。 11日の取引でヒューマナは1.97%下落し、シグナは7.28%上昇した。 オッペンハイマーのアナリスト、マイケル・ウィーダーホーン氏はリポートで、シグナの発表で合併の可能性は消滅したと指摘。ヒューマナの株価に売り圧力が継続すると予想した。 シグナは発表文で「戦略に合致し、金銭面で魅力的で、成立の可能性が高い」買収に引き続き注力する方針を示した。 ブルームバーグ・ニュースは10月、シグナが再びヒューマナとの合併を目指し動いていると報じた。ロイターは昨年、シグナが価格で折り合いがつかなかったためヒューマナ買収を断念したと伝えていた。 モーニングスターのアナリスト、ジュリー・アターバック氏は、シグナの発表は異例であり、株価への下落圧力解消を目的にしているようだと述べた。