5時間睡眠でも大丈夫?昼寝で補える?睡眠にまつわる3つの「ウワサ」を米専門家が解説
睡眠をとることは、健康的な生活を送る上で必要不可欠。心臓病やアルツハイマーの予防から、減量、免疫力を高める効果まで、あらゆる面で体をサポートしてくれる。横になって眠っているだけで健康を保てるのなら、確かに簡単! でも実際は、ただ寝ていればいいというわけではない。 【写真】「睡眠アプリ」を1カ月試してみた結果 睡眠に関するあらゆる情報が錯綜しているけれど、本当に質の良い睡眠をとるためにやるべきこととは? 睡眠にまつわる3つのウワサをもとに、専門家とともにその真偽を確かめてみよう。
5時間の睡眠だけで平気な人もいる?
A:毎日5~6時間の睡眠で健康に影響がない人は、1%しかいない。 1%の人以外は、「健康を維持するために、7~8時間の睡眠が推奨されます」と話すのは、ベイラー大学で心理学と神経科学の准教授を務めるマイケル・スカリンさん。日常的に睡眠が少ないと、肥満や糖尿病、高血圧、記憶障害などのリスクが高くなってしまうとのこと。 また、睡眠時間が短くても大丈夫だと思っていても、実は心身の健康に与えている悪影響に気づいていない可能性もある、とスカリンさんは続ける。睡眠不足の人が推奨される睡眠時間を確保できるようになると、「幸福感が増すのがよくわかるでしょう」と述べている。
昼寝で夜の睡眠不足は補える?
A:その瞬間は調子が良くなっても、夜の睡眠と完全に置き換えることはできない。 昼寝では「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」を交互に繰り返す睡眠サイクルを回しきることができないため、長時間睡眠による免疫力を高める効果や、ケガを修復するメリットを得ることができなくなってしまう。 またランキスーンさんによると、不眠症や睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人にとって、昼寝をすることで概日リズムが崩れてしまい、逆効果になる可能性もあるという。それでも日中にどうしても眠くなる場合は、「30分程の短い昼寝をすることで、集中力や注意力が高まるでしょう」とワイスさんは補足。夜に眠れなくなるのを防ぐために、午後3時以降は避けたほうが◎。