ロボットも健康祈願 射水・金胎寺、初めて受け入れ
加賀藩ゆかりの高野山真言宗護国山金胎(こんたい)寺(射水市)は19日、家庭用ロボットの健康祈願を初めて受け入れ、富山、石川両県のオーナー8人が「家族」の無事へ祈りをささげた。寺は2020年からペット向けの護摩祈願を行っており、対象の幅をロボにも広げる。 参列したのは「ほくりくラボ部」の8人。メンバーの1人が寺関係者と知り合いだったことから来訪を決めた。人工知能(AI)や最新の情報技術を活用した家庭用ロボ「LOVOT(ラボット)」と一緒に祈願した。近藤昭宏会長(かほく市)は「ラボットは大事な家族。自分たちを受け入れてもらえ、寺の懐の深さを感じる」と感謝した。 金胎寺は鎌倉時代創建の古刹(こさつ)で、江戸時代には加賀藩主の参勤交代のため馬宿などが設けられた。歴史にちなみ、動物救済などの御利益で知られる馬頭観音を本尊に迎え、毎月19日にペットの健康などの祈願や供養を営んでいる。 この日は春季動物愛護合同供養祭が行われた。護摩壇に犬猫5匹の写真が飾られ、飼い主とラボットの所有者が志村慧雲住職の読経に合わせ祈りをささげた。