55年の歴史「ショッピングセンター」秋で“閉鎖”へ テナントの思い…人気ラーメン店は移転模索 昔ながらの喫茶店は閉鎖とともに
■今後、人気ラーメン店は?
入店を待つ客が列を作る「ホームラン亭」。 昼は多くの客でにぎわいます。 一番人気は、豚骨と鶏ガラを炊いた濃厚なスープが特徴のしょう油味のラーメンです。
市内から: 「昔ながらの味で、全然変わらずおいしい。一度食べたら忘れられない味ですよね」
店主は3代目の鈴木孝太郎さん(51)です。 ホームラン亭 店主・鈴木孝太郎さん: 「コロナで(客が)だいぶ減り、結構持ち直してきたので、頑張ろうかなと思ったときにまた」 店は1948年・昭和23年に祖父が開業。1997年、2代目の母・いま子さんの時代に、空きがあったパルムに移転しました。 ホームラン亭 店主・鈴木孝太郎さん: 「(パルムなら)『1日500人は来るよ』と言われてきたので、全盛期から比べればだいぶ静かになっていたが、今と比べればだいぶ良かったですね」 パルムに店を構えて30年近く。なじみ客が大勢いますが、閉鎖の方針を受けて再び移転することを模索しています。 ホームラン亭 店主・鈴木孝太郎さん: 「しょうがないなというのは感じていましたし、いつかは出なくてはいけないと思いながらやっていたので、いろいろなところへ相談に行き、どう動こうか決めているところ。やっぱり須坂市内で、今と変わらないこの辺りで、何とかやれればなと」
常連客はー。 常連客: 「(パルムは)結構盛んなころもあった。そういう時代も知っているので非常に寂しい。ホームラン亭は移転するなりして、どこかでまたやってほしい」
■昭和の雰囲気を残す喫茶店は
「シャッター街」にたたずむ喫茶店。 階段を上ると、住民憩いの場「ニュースコー」です。 カウンター客: 「まんじゅうは出るわ、果物は出るわ、漬物は出るわで、きょう何食べたか、会計の時になると忘れちゃう」 「漬物もおいしいしね」
店主は2代目の山岸公子さん(75)。 20代後半から店で働き始め、初代店主から受け継ぎ45年にわたって店を守ってきました。 ニュースコ― 店主・山岸公子さん: 「(昔のにぎわいは)すごかったですよ、歩けないほど、パルムの中に店がみんな入っているから。(店は)学生さんがすごかった。学校帰りに『ただいま』みたいな感じで」
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